ふにゃふにゃになって所々凹む様になっていた玄関の床をリフォームしました。
とは言っても大げさなものではなく、
ホームセンターで売っていたフローリング材を既存の床に重ね貼りしていくというもの。
床板を剥がす必要がないので作業も比較的簡単です。
経年劣化でふにゃふにゃになった床を直すには?
うちは築40年を超える一軒家。
あちこちガタがき始めています。
床ってどうやって直すの?
そう思って調べて簡単にまとめたのが以前の記事。
床板を剥がして張り替える工法、既存の床に重ねて貼る工法なんかがあると。
そのまま重ね貼りした方が簡単そうなので、
そのための情報をリサーチし、道具などを揃えました。
インパクトドライバーに関してはこの前の記事で。
その他の道具も一通り揃ったので作業開始。
フローリングの重ね貼りリフォーム
表面の化粧板も剥がれるようになり、床板自体がダメになっているので所々踏むと凹みます。
根太の部分だけ「あぁここに根太があるな」ってわかる感じ。
沈まないから(^^;
さて、
フローリング材を購入するにも必要な枚数がわからないので、
一応図面を作成しました。
実際には現場でズレが生じるので細かい数字はあくまでも目安でしかありません。
が、枚数自体は計算できます。
必要な枚数は9枚とわかりましたので、6枚入りを二箱購入しました。
ジョイフル本田のオリジナルフローリング材です。
7,200円/箱くらいだったかな?
JH ROOMフロア JH-13ST
【製品仕様】
◆サイズ:厚12mm×幅303mm×長さ1818mm 入数6枚(1坪)
◆材質:合板+MDF
◆ホルムアルデヒド放散等級:F☆☆☆☆
◆摩耗試験方法:摩耗A試験合格
そしてリフォーム框(既存の框に被せるL字になった部材)を購入。
7,700円(税込)くらい。意外と高い。
まずはリフォーム框から
まずはリフォーム框から作業していきます。
そのままでは長すぎるので良き幅で切断します。手鋸とカンナで。
(LANケーブルやらアンテナ線やら写り込んでいますが気にしないでください(汗))
壁のタイル面が下に行くほど微妙に出てきていたので、テーパー状に先細りさせるように何度も調整し完成。
ちなみに既存の床面と框の高さが違う場合、元の框の上面を削って高さを合わせておきます。
実はリフォーム框の長さが2cmほど短かったんです。なので新しいフローリング材が上に乗り上げる形になり、結果微妙に浮きました。無理やり釘で固定しましたけど。横着での失敗。
とりあえず框は仮置きして次はフロアー。
流石に手鋸では厳しいので知人から借りた電動丸ノコで作業していきます。
キックバックに気をつけて保護メガネ、素手(軍手等の巻き込み事故防止)での作業。
作業台も丸鋸ガイドもないので不要な板をガイドとしてF型クランプで固定し、切断しました。
最初に作った図面を見ながら実際のサイズを巻尺で測り、切り出します。
切ったものを仮置きしていくのですが、根太の位置にマスキングテープを貼っておきます。
じゃないと位置がわからなくなる。場所は木槌で叩きながら探り出しました。
ちなみに巾木なんかはそのままにしました。
うちは部屋の入り口に枠というか縁というか、ドアがあるとこもないとこも「ドア枠」と言うような飾り縁があります。
巾木を取り外したとしてもその枠の出っ張りがあるので結局のところ細かくフローリング材を切りださなければなりません。
枠の木を全て外すのは流石に面倒です。
マルチツールなんかがあれば高さを合わせて下の方を切り出し、より綺麗にできたかもしれません。でも持ってないしね。
結局のところ、巾木の厚みを深くとるか浅くするかにしかならないので、仕上げは「巾木 on 巾木」で行こうと考えてそうしました。
雄実に打つ際、寄せすぎるとビスの頭が表面に当たってしまうので少し外して下穴を開けました。表材の横にまずは垂直に立て、そこからわずかに横にずらして斜めに打つ感じ。ほんのわずかです。
留めたら端材を使って嵌め込みチェック。
ビスの頭が飛び出していて嵌らない、または打ち込みすぎて下側が入らないなどの問題がないかを確認。
穴あけやビス留めで出るおが屑を掃除機で切れにしつつ作業を進めます。
木屑なんかが間に挟まると微妙な浮きが生じてしまうから。
最初の1枚こそ長辺7箇所ほど根太の位置でビス留めしましたが、なんとなく「仮止めだし」などと思い3箇所だけビス留めしました。でもある程度板を固定したところで浮き上がっている部分を発見。結局全部ビスを抜いてやり直しました。ちゃんと最初から留めておくべきだった。失敗失敗。
ちなみに接着剤は塗っていません。
理由はいくつか。
- 失敗した時にやり直せるようフロア釘等ではなくビス留めしていること
- 将来的に何か問題が生じた時、業者さんに頼むなどする際にやはり取りやすくすること
- 経年劣化で接着剤が剥がれた際、それが床鳴りの原因になりうるらしいこと
そして一番大きな理由としては、
そもそも接着剤が劣化し、床板の表面がペリペリと剥がれるような状態でその表面に接着剤をぬったところであまり意味がないだろうというのがありました。
突き当たりまできたら端をテーパー(斜め)に加工。カンナとノミでいい感じに削っておきます。
こうすることで最後が嵌めやすくなります。
そして無事にはまりました。
リフォーム框を接着剤で固定
床材が張れたので仮置きしていたリフォーム框を固定します。
流石にここは接着剤を使いました。
床ネダ用接着剤で貼り付けます。変性シリコーン樹脂系です。
「フロアの接着」にも使えると書いてあったので選びました。
玄関口から見て正面にあたる面には隠し釘を打っておきました。
仕上げ:ソフト巾木を貼って隙間をなくす
結構頑張って切り出したのですが、それでも壁との間に隙間はできてしまいます。
その隙間を隠すのが壁に取り付けられる「巾木」という存在。
ただ先に述べたように巾木が付いている状態に合わせて切り出しています。
巾木on巾木となって結構見苦しいかな?と思い、床の段差を埋める「見切り材」みたいなものを貼ろうと考えていたのです。
でも世の中便利なものがあるものですね。
「ソフト巾木」と呼ばれるものがありました。(知らんかった
ソフト巾木なら厚みがないので既存の巾木の上につけてもさほど変わらないで済みます。
接着剤やコテ、ローラーなどの道具を準備。
コテはちょうどいい幅で切断すればいいやと切りかけて、金属やん!で諦めた結果です。(^^;
角を処理する際に柔らかくするポケトーチなんかも。
試行錯誤しつつソフト巾木を貼りました。
足元だし、暗い色なので多少変でも気がつかない。いい感じ。
ということで玄関の床リフォームはひとまず完成。
相変わらずごちゃっとしてるけど一応完成。
まとめ
重ね貼り工法なら床板を剥がさなくてもいいし、
今回は接着剤も塗ってないので後から剥がそうと思えばいつでも剥がせます。
それでいてフニャフニャ感は全く無くなり、床が鳴ることもありません。
結構うまくいきました。
ただこの方法では根太のダメージや床下の様子がわからないので多少の不安は残ります。
それさえ納得できるのならば素人でもできるいい方法なんじゃないでしょうか。
ちなみにYoutubeのいくつかの動画を参考にしてやってみましたが、
「紙一枚の隙間をあけて張るべし!」
という方もいれば、
気にせずガンガン詰めて張っている方もいました。
・・・どっちが正解なんでしょうか。
無垢材か集成材かにもよるのだとは思います。
集成材の場合は湿気による木の伸びが少ないため詰めても良いのでしょうし、無垢材は比較的影響を受けるのである程度離してはるのかと。
湿度の兼ね合いで季節によっても作業が微妙に変わるのかもしれません。
よくわからないので自分はハガキ1枚が入る程度で調整しつつ貼っていきました。
でも下穴開けて、斜めにビスを打ってる時点で板は寄るんですよね微妙に・・・
なので結局あけた紙1枚分の隙間は程よく詰められて貼られていったような気がします。
あと上の写真を見てわかるように、
このフローリング材のデザインは細長い板を二枚並べたようになっています。
ガンガンに詰めると板同士の幅がなくなり、くっついた状態となってデザインの方と合わなくなってしまうのです。
同じ間隔に見えるようにするには紙一枚挟むくらいがちょうどよかったのです。
ウレタン系の接着剤でガチガチに留めるとまた違うんですかね。
とりあえず良い感じに出来たと思うのでよしとしますが。
ということで次は洗面所。
全部どかすのでついでに洗面化粧台も新しくしました。
その辺は次の記事で。
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