さて、木更津駅の近くにあった八剱八幡神社から歩いて三分、距離にして250mほど離れた所に證誠寺(しょうじょうじ)というお寺があります。
しょ、しょ、しょうじょうじ、しょうじょうじの庭は♪
つ、つ、月夜だ、みんな出てこいこいこい♪
誰しもが一度は耳した事のある童謡ではないでしょうか。
(最近の子供も知ってるのかな?)
実はこの木更津にある證誠寺こそ、その歌やお話に出てくるお寺なのだそうです。
狸の塚もちゃんとあるらしい。
これは行ってみるしか無いでしょう。
と言う事で、狸囃子の證誠寺へ遊びに行ってみました。
果たして、たぬきさんには会えるのでしょうか?
狸囃子の證誠寺
證誠寺(しょうじょうじ)は千葉県木更津市にある浄土真宗本願寺派に属する寺院である。山号は護念山。
寺に伝わる伝説『狸囃子』は日本三大狸伝説の1つとして数えられる。この伝説を元に、童謡『証城寺の狸囃子』が作詞作曲された。境内には「狸ばやし童謡記念碑」などがあり、毎年秋には狸の供養として狸まつりが行われる。
(wikipedia 證誠寺より引用)
八剱八幡神社を出て道なりに進むと右手に駐車場があり、その奥に證誠寺があります。
證誠寺入口。
写真では分かりづらいですが、右手のフェンスの中が駐車場。
車止めの右手奥も一応駐車場のようです。
正面に本堂。
生い茂る木々に隠れて全体は見えません。
昔のこの付近は「鈴ヶ森」と呼ばれていたそうです。
杉や松、桧や竹などの木々が生い茂り、昼間でも暗く薄気味悪いところだったとのこと。
もし日が暮れてきたくらいの時間に行っていたら、当時の雰囲気を感じ取れたかも知れません。
境内駐車場の脇には親鸞上人の像。
その先には鐘楼。
境内の案内図。
ふむふむ。
狸塚はこの奥のようです。
塚・碑側の庭園入口。
あまり広くはありません。
奥に童謡碑が見えます。
童謡碑
直筆の譜面が発見されたのを機に建立されたとのこと。
横に立つ狸は・・・うん、まぁ、そう、これだよね。たぬきと言ったら。
(普通すぎる)
さらに小径を歩いて行きますと・・・
筆子塚
寺子屋の師であった住職を偲んで弟子たち(筆子)が建立した塚らしいです。
(説明が書かれた看板には「律師白公墓」と併記してありました)
さらに小径の先へ。
證誠寺の狸塚
ついにやってきました。
狸塚です。
證誠寺の狸伝説
證誠寺に伝わる伝説であり、いつ頃成立したのかは不明。『分福茶釜』(群馬県館林市)や『八百八狸物語』(愛媛県松山市)と並び、日本三大狸伝説の1つとされている。内容は「秋の夜に和尚と何十匹もの狸が寺の庭で囃子合戦をした挙句、夜が明けたら腹鼓で調子を取っていた大狸が腹を破いて死んでいた」という面白くも悲しい物語である。證誠寺の境内には、この物語の結末で腹を破って死んでしまった大狸の供養のために作られたという狸塚がある。
この伝説を元に詩人の野口雨情が作詞、中山晋平が作曲して、1924年(大正13年)に童謡『証城寺の狸囃子』として発表した。
(wikipedia 證誠寺より引用)
話の内容やオチには幾つかバリエーションがあるようで、何人もの和尚が登場したり、
最後に狸は死なず、薬を塗って介抱して貰った結果すっかり良くなり、満月の夜には仲良く腹鼓を打っている、というものもあるようです。
更にしょうじょう寺と言うお寺が「山に囲まれた場所に・・・」とか「山奥にある・・・」などと言うバージョンもあるようですが、
実際は東京湾に面した港のすぐ横、そして川のほとりに建っており、決して山深い場所にあるわけではありませんでした。
ま、昔話ですからね。
これ以上は野暮ってことで。
が、実はこの狸塚、
なんと童謡の流行を記念して昭和4年に建立されたものだそうです。
まさか歌が流行った記念だったとは。
・・・なんか、ねぇ。(^^;
とは言え、證誠寺が建てられたのは江戸時代の初期。
たとえ塚が建ったのは最近でも、
かつてこの場所にたくさんのたぬき達が住み、
満月の夜には腹鼓をたたき、
楽しく踊っていた事に間違いはないでしょう。
海も近いし、釣った魚でもツマミにして楽しんでいたはずです。
きっとね。
証城寺の狸囃子
しょ しょ 證城寺
證城寺の庭は
つ つ 月夜だ
みんな出て 來い來い來い
おいらの友達ぁ
ぽんぽこ ぽんの ぽん負けるな 負けるな
和尚さんに 負けるな
來い 來い 來い
來い 來い 來い
みんな出て 來い來い來いしょ しょ 證城寺
證城寺の萩は
つ つ 月夜に 花盛り
おいらは浮かれて
ぽんぽこ ぽんの ぽん
「証城寺」と表記する漢字の違いは、
単なる間違いという説や、字を変える事で普遍性を持たせた、など諸説あるようです。
園内のたぬき達
まとめ
木更津駅の西口から歩いて行けますし、車やバイクなら駐車場もあるので安心です。
敷地はあまり広くありませんが、涼しげで落ち着いた雰囲気です。
残念ながら私は置物のたぬき以外、会う事は出来ませんでしたが、
もしかすると化ける能力を引き継いだ子孫たぬき達がいるかも知れません。
是非一度足を運んでみては如何でしょうか。
但しくれぐれも化かされないようにご注意を!
それでは今回は以上。
あ、そうそう。
園内に一匹だけ、他とは違った雰囲気の狸の置物がありました。
ちょっと変わってるよねw
・・・って、あれ?
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