何故か断食を始めてしまった。
思いつきで禁煙してからもう1年以上経つけどあの時の感覚と似ている気がする。
計画していたわけじゃないんだけどなんとなくそうなってしまった感じ。単なる気まぐれ。
太っている訳でもないのでダイエットに興味がある訳でもないし、幼少の頃からひたすら中肉中背の凡庸な人間です。
もちろん近々痩せなければならない理由があるわけでもない。
でもなんだか良く分からないけど始まってしまったので・・・しばらくやってみようと思う。
俳優の人が1ヶ月不食したとかいうニュースを観たせいかもしれない。影響されやすいので(笑)
とにかく、どんな変化が起こるのか少し楽しみではある。
あまり無理せず、しばらくの間観察してみる事にする。
酵素断食とか断食道場とか
あらかじめ伝えておきたいのが、断食を無条件におすすめしている訳では無いという事。プチ断食でもね。
自分自身も断食(不食)なんて初めてだし、やり方とか良くわかっているわけでもありません。
以下の記述はあくまでも、個人的な経験に基づく、個人的な感想であることを十分ご理解ください。
単なる気まぐれですから。
やり始めてから「酵素断食」とか、「酵素ドリンク」とかいうのがある事も知りました。
野菜などの醗酵エキスが入っていて栄養価が高いもののようです。
また、断食道場というところもあるようです。
断食(プチ断食)をやってみたいと考えている方は、そういう情報にもあたってみてください。
あと似非科学には注意しましょう。
(宗教じみた思い込みの、耳障りの良い意見やポジティブな事だけが聞きたいならばこの記事は向かないかもしれません。ご注意を。)
100人が100人、全く同じ経験をすると言う事はありえないと私は思います。100人に1人くらいは違った感想を持つ事もあるしょう。ここがその一つかもしれない事を予め申し上げておきます。
なんかそわそわする感じ プチ断食1日目
最後に口にしたのは前日の午後6時前後だったと思うけど、ポップコーンをフライパン一杯。
固形物を口にしていないだけでコーヒーにミルクを入れたものや紅茶は何杯も飲んでいる。
空腹感はあるが何か飲めば薄らぐ感じ。
寝る前あたりで妙にそわそわ、動き出したくなる衝動のような感覚が続く。
うっすらとした不安か何かが湧き出てくるような感じで若干居心地が悪い。(カフェインの影響かな?)
普段は砂糖を入れないが、夜のコーヒーには少し入れてみた所、かすかにのぼせるような、頭に血が集まるような、そんな感覚を少しの間だが覚えた。
1日前スーパーで買って冷蔵庫に入れておいたニシンの事を思い出し、念のため内蔵と頭だけ落として、身と数の子は冷凍庫に放り込んだ。買うタイミングを考えるべきだった。(ーー;
意識、体調ともに問題は無い。
コーヒーとか紅茶はダメなんだって プチ断食2日目
朝目覚めて特に違和感はない。
わずかに胃腸が動き始めようとするのを感じるが、起き抜けの空腹感はそれほど感じない。
温かいコーヒーを飲んで落ち着く。
断食中はコーヒーや紅茶のカフェインが良くないらしいとググって知った。
利尿作用があるので水分を出してしまうかららしい。・・・だけど気にしない。
一日中、少しでも空腹感を感じたら流し込こんでいる。でもさすがに胃に悪そうなのでかなり薄めで。
普段から仕事しながら飲んでいるので、控えた方が良いと言われても習慣だしこればっかりは。(^^;
不思議な事に、日中感じていた空腹感(まだそれほど強烈なものではないが)が夜になると少し落ち着く気がする。
太陽の光があるときは動こうとする、何か本能的なものでもあるのだろうか。
意識、体調ともに問題は無い。
当たり前が当たり前じゃなかった プチ断食3日目
朝目覚めるとともに空腹感を感じる、が、温かいコーヒーを飲んで落ち着いた。
動いている時、エネルギーが若干不足しているように感じるのだが、
気合いを入れて動こうとすると問題ないので、「気の持ちよう」とはよく言ったもんだと思う。
恐らく身体が無駄なエネルギー消費を抑えようと、良い意味で”適当に”力を抜こうとするのだろう。
裏を返せば普段あまり効率的に身体を使っていないのかもしれない。
さて、丸三日もの間食事を取らずにきたわけだけど、
ふと思うのは今までの人生で一度もこんな事が無かった、ということ。
これは凄い事だと思う。正直気がついて非常に驚いた。
生まれてこのかた、毎日(しかも複数回の)食事を取ってきた訳だ。
それが当たり前だったし、特に疑問も持たずにそうしてきた。
そうしてくれた母親や、そう出来た環境に純粋な驚きと感謝の念を禁じ得ない。
意識、体調ともに問題は無い。
体重などの計測結果
ちなみにだけど、冒頭書いたようにダイエット目的じゃなかったので体重とか計測していなかった。
でも折角なのではかってみようと思い、もう三日目の朝だけど一応計測してみた。
(身長:175cm)
体重:66.7Kg
体脂肪率:20.5%(標準プラス)
基礎代謝:1470 kcal/day(標準)
内臓脂肪レベル:9(標準)
ん〜・・・おもいっきり平凡、もとい標準。(苦笑
いくらか減っての現状なのだろうか。それとも2日半くらいでは大きな影響はまだないのだろうか。
今後どう変化して行くのか見て行くことにする。
立ちくらみのような症状 プチ断食4日目
朝起きて少し疲労感を感じる。
特に1日中PCに向かってコードを書いていると、どうしても目の周りが疲労してしまう。
その辺の疲れが抜けきっていない感じ。目が重い・・・。
空腹感は今までの中で一番感じない。
わずかに胃が動き出そうとするものの、すぐ収まり、それに伴う「腹減った〜」感がかなり薄らいでいる。
今日もまた温かいコーヒーで落ち着く。
日中、立ち上がるときなどに若干立ちくらみするような症状が。
脳内の血流が足りてない・・・って感じ。サーっと血の気が引く感じ?
さらに梅雨時ではあるものの、微妙な暑さもあるので汗もかく。
はっ、塩か! Σ(゚Д゚)
熱中症対策でも塩分取らなきゃ行けないとかいってた!
ということで一撮みの塩を口に放り込む。しょっぱい!
症状は一時的かもしれないが、軽減したような気がする。
梅干しも良いらしい。
体重などの計測結果
体重:66.2Kg
体脂肪率:21.0%(標準プラス)
基礎代謝:1447 kcal/day(標準)
内臓脂肪レベル:9(標準)
ふ・増えてる!(笑
体脂肪率が増えてる!
・・・まぁ、筋肉やなんかも分解されていくらしいので、相対的に増えたということなのか。
ちなみに何度か計ってみたら少し誤差が出るみたい。毎回数字は微妙に違う。
誤差分を考えると、あまり変わっていないというところか。
力が入らないのでやる気も出ない プチ断食5日目
朝起きて目の周りの疲労感は相変わらず。
本日も温かいコーヒーでお目覚め。
しかしながらさすがに五日目ともなると、身体に力が入らない。
動けなくなるほどじゃないんだけど、常に3割くらい力を削がれている感じ。
それと若干頭が重い感覚がある。
脂肪の不完全燃焼からケトン体が作られ、それが不足した糖分の代わりに脳などの栄養になるらしいのだが、脳が慣れていないため頭痛が起こりやすい、と聞いた。
そのせいだろうか、頭痛とまではいかないが、微妙に鈍く重い感覚がある。
他の人の経験談などを読むと、不思議と身体が軽いとか、頭が冴えている、といった類いの話があるが、
自分の場合は順調に衰弱していってる模様。(ーー;
食欲は相変わらず。
さほど強くも感じないが、無くなる事は無い。
意識、体調ともに問題なし。
体重などの計測結果
体重:64.7Kg
体脂肪率:21.2%(標準プラス)
基礎代謝:1407 kcal/day(標準)
内臓脂肪レベル:8(標準)
体重が減っているのに体脂肪率はあまり変わらない。ちょっとびっくり。
よく言えばバランスよく落ちていってるということか。
体脂肪率を下げたい人はちゃんと運動して筋肉量を増やしましょう。
お腹周りは相変わらずです プチ断食6日目
朝起きて感じたのは相変わらずの眼の周りの疲れ。ぜんぜん回復した気がしない。
その一方で身体の疲労感はほとんど感じない。こちらは幾分回復した感じ。
但し体力が削られているのは変わらない。
今日も温かいコーヒーで落ち着く。
体重は少しずつ減っているので、脂肪も燃焼しているとは思うけど、
おなか周りの贅肉はちっとも減った気がしない。
相変わらずぷよんぷよん。(ーー;
いったいどこから減っていってるのだろうか。(苦笑)
でも裏を返せばこの贅肉がある限り、水分と多少のミネラルさえ補給すれば生きながらえる事が可能、ということだよね。
まぁ水だけで1ヶ月くらいは生きられるという話もあるし、たった1週間程度ならまだまだ余裕か。
意識、体調ともに問題なし。
体重などの計測結果
体重:64.7Kg
体脂肪率:21.4%(標準プラス)
基礎代謝:1404 kcal/day(標準)
内臓脂肪レベル:8(標準)
あれ?体重が変わってない?
他の値もほぼ変化ないけど、おそらくこれは計測器の誤差。
昨日計ったときに誤差がマイナス方向へ大きく出てしまったんだろう。
ちょっと古い体組成計なので致し方ないか。
体力が削られている以外は至って普通 プチ断食7日目
朝起きての感覚は相変わらず。
今までと似たような感じ。
しかしながらビックリするのが、依然として胃が動こうとする事。
食欲を全く感じなくなるとか言ってた奴どこの誰やねん!
・・・とエセ関西弁が出た所で、今日も温かいコーヒーでお目覚め。
特筆すべき事は何も無いのですが、ただ普通に力が入りません。
今なら「お箸より重いものを持った事が無いので」と言えてしまいそうです。
・・・嘘です。そこまでじゃないです。
力を使う場面で、「あれ?この程度しか力でなかったっけ?あれ?」って感じ。
そしてその後、はぁはぁぜぇぜぇしながらあまりの体力の無さに驚いています。(´∀`;)
それ以外は至って普通。
意識、体調ともに問題なし。
体重などの計測結果
体重:63.9Kg
体脂肪率:20.7%(標準プラス)
基礎代謝:1390 kcal/day(標準)
内臓脂肪レベル:8(標準)
結果としては、1週間の断食で体重が3Kgほど減ったようです。
体脂肪率は殆ど変わりない。という事は筋肉やなんかと同じくらいの比率で、バランスよく脂肪も減ったという事なんでしょう。
でもどちらかというと筋肉が分解されて筋肉量が減り、力が出せなくなっている事の方が感覚的には強く感じられました。
基礎代謝も筋肉量に会わせて減ったようです。
積極的に運動していたらまた違った結果になったかも知れません。
1週間のプチ断食を終えて
肌が綺麗になったとか集中力が増す、とかいうのは特に感じられませんでした。
結論から言えば、至って普通です。
断食中「不思議と身体が軽く感じた!」とか、断食中は「普段より頭も冴える感じ!」とか言うのは残念ながら大嘘、
とまでは言いませんが、私にはまったく感じられませんでした。
断食を始めて数日程度、あまり影響が出ていない時にそう感じたならば、それは単なるプラシーボだと思います。
無意識にも自分を誤摩化したくなるのかな?そんな印象を受けました。(必ずしも悪い事ではありませんけどね)
人間、自分のポジティブな所にフォーカスしたいのかなぁ・・・と考察。
それが食事を摂らないという、ある意味究極な状況においては顕著に現れるのではないでしょうか。
多分断食してなくても、普通に”本気”を出せれば、身体が軽くなるほど活動的になったり、集中力を発揮する事は出来ると思いますよ。
自分の場合、実体験からそう感じました。あくまでも個人的な見解ですが。
とは言え、「食の大切さ」や、「当たり前と思っている事が実は当たり前ではない」という発見があった事は大変嬉しい驚きでした。
1週間程度、何も食べなくても案外普通に過ごせるということだけでも大きな発見です。
たった1週間でしたが、貴重な経験だったと思います。
今まで断食なんてした事無い、という人は一度トライしてみても良いんじゃないでしょうか。お勧めするというわけではありませんが、何か新しい発見があるはず。
でも無理はしないでね。
そして思った以上にお腹周りの贅肉は落ちなかった事。(笑
ダイエットしたい人は断食などせず、適切な量の適切な食事を摂って十分に運動しましょう。その方が絶対良いはずです。
体重計に表示される数字だけが絶対的な指標ではありません。
最後に。
結局のところ、当たり前の事を当たり前とせず、それに気づいて感謝しながら、
極々当たり前に日々を過ごす事が一番大事なんじゃないか、そう思わされました。
ついつい日常の中で流されてしまい、意識すらしない目の前にある現実の一つ一つ。
そこに今一度目を向けるのは、決して無駄ではないと感じました。
なんて言葉にすると本当に当たり前のことなんですけどね。実感を伴うと全然違います。
ということで1週間のプチ断食体験記はここで終えたいと思います。
読んでくださった方、ありがとうございました。
断食終えて3日後【追記】
回復は断食と同じ日数かけて戻していく必要があるそうです。
「まぁ厳密にせずともゆっくりやればいいや」と思っていますが。
終えた日、茶碗1/4のご飯をよく煮てふやかしたものに軽く味噌を溶いた、薄い味噌粥みたいなものから始めました。
次は一束の半分程度のうどん。それでも多くて難儀しました。
さらに翌日は材料を全てみじん切りにした野菜雑炊。量は少なめで。(食べ過ぎると逆流性食道炎になります、多分。前日の教訓w)
午後からは遊歩道をウォーキング。落ちた筋肉を取り戻さねば。
ちょっとだけのつもりが、池の周りを回っているので途中から戻ろうにも戻れず、結局3時間歩き続ける事に。(。´-д-)疲れた。
現在はまだ油物に手を出していませんが、徐々に戻していきます。
体重などの計測結果
体重:65.2Kg
体脂肪率:18.3%(標準プラス)
基礎代謝:1466 kcal/day(標準)
内臓脂肪レベル:8(標準)
ちなみに、体重を計ってみました。
最終日と比べると、体重はすこし戻ったものの、体脂肪率は落ちてますね。
3時間歩き続けた成果でしょうか。(笑
ということで、
これで報告は最後にします。以上!
コメント
大嘘、プラシーボと断定するのはさすがに言い過ぎだと思います。
断食は実際にその効果を多くの人間が自身の体験で証明していますしね。
自分も断食をしたことがありますが、事実として体は変化します。
治療の一環として海外では病院での断食も普通に行います。
アスリートや自身の体の変化に敏感な人ほど断食のメリットをよくわかっているように思います。
断食を始めてから大きく変化するのは、ケトン体が使われはじめてからですが、次回挑戦することがあるならケトン体が出ているかどうか尿試験紙などで試されてはどうでしょうか。
五感が冴え渡り、断食前よりも視界良好、頭の働きも良くなりましたが、思い込みというレベルではない自分でも驚くほどの違いでした。
これは誰もがいいますね。
肌つやがよくなり悩んでいたニキビも消え、肌は白くなりました。断食をしたことを知らない第三者から言われたので思い込みとは違いますね。
血液の状態も検査しましたが、前後では血液のサラサラ度も変化しました。
当分を取ってないので当然ですが、コレステロールや内臓脂肪、糖尿病も改善されますし、デトックス効果もありますよね。
食事を取らないことで内臓を休める効果があるのも事実です。
ただ、元々超健康体で不調がなかった人がやっても変化は感じづらいというのはあるかもしれません。不調のある人が「回復」するという「リセット」する感じでしょうか。
「個人的な経験に基づく、個人的な感想」と言うわりには、他者へ押しつける断定した書き方は問題だと思います。矛盾していると思いました。
※ただし、糖分たっぷりの酵素を飲んでの断食は断食ではないですね。サプリメントで微量栄養素だけ摂取するのは、デトックス効果を促進すると重いので良いと思いますが…。
感じ方は人それぞれだと思います。
あなたがそのように感じ、考えられている事に対して私自身はなにも疑問に思いません。
ただ「みんなが言ってるから云々」は知りません。
自分で経験しなければわからないので、試して感じた事を素直に書いてみただけです。
重ねて申し上げますが、感じ方は人それぞれだと思いますし、意見を押し付ける意図は毛頭ありません。
「断定」にならないよう「個人的な見解ですが」と断った上で書いているのです。
しかしながら、誤解を与えているのではないかとも思いますので少々補足させてください。
私は断食自体を否定しているわけでも、体にまったく変化など起こらない等と言っている訳でもありません。
絶食するのですから何らかの変化はあって当然ですし、治療の一環として行われる事もあるでしょう。
ただ「デトックス効果」のような根拠の曖昧なもの(これは言葉の定義によることをお断りした上で申し上げますが)、を信用していないだけです。またプラシーボ云々にかんしましては「あまり影響が出ていない時にそう感じたならば」と記述しています。
コメントありがとうございました。