干物作りのきっかけ
最近知った冷蔵庫でできる干物の作り方をシェア。
魚が安くて「これはお得!」と買い込んではみたものの・・・
一度には食べきれないし、どうしよう。
ありません?そんなこと。自分はたまにやります。
大抵はパックに数匹入った状態で買うのですが、ちょっと悩みます。
イワシだったら蒲焼きにして個別にラップで冷凍。
後日ラップを外して電子レンジで暖めれば、あっという間に蒲焼き丼が出来上がります。楽だし美味しい。
さんまなんかは食べる分だけ残して個別に袋へ、その後冷凍庫に放り込んじゃう。
あとは基本的に内蔵と頭を落として保管しちゃうかな。
でも毎回あまり代わり映えしないので何か無いものかと。
で、情報を探すと、冷蔵庫で干物ができる!?
先日スーパーに行ったら飛び魚が安かったので購入。
身は淡白な白身の魚で、乾燥させて煮干しにしたあごだしが有名。
(あまり大きくないものが4匹パックされて150円くらいだったかな?)
それを使って初めて自分で干物を作ったのですが、大変美味しく出来ました。
旨味も増すし、バリエーションも増えて一石二鳥。
あまった魚は干物にしてしまうのも良いかも知れません。
干物の種類
干物とは主に魚などの魚介類を天日にさらすなどし、乾燥加工したもの。
素干し、煮干し、焼干し、灰干し、文化干しなどがある。
- 素干し
- 魚介類を生のままあるいは一定の調理を行った状態で水洗いし乾燥させたもの
- 煮干し
- 魚介類を煮熟した上で乾燥させたもの
- 焼干し
- 魚介類を焼いた上で乾燥させたもの
- 灰干し
- 紙などの中で上下に火山灰を敷き詰め、身の水分を吸収させたもの
- 文化干し
- 透水性のあるセロファンなどに挟み吸湿剤の中で乾燥させたもの。
(Wikipedia 干物より一部引用)
文化干しは後に天日干しの対義語として、冷温風機等を用いた乾燥手法の意味を持つに至る。
今回挑戦したのはその「文化干し」です。
冷蔵庫で文化干し
もともと新聞紙などで包んでいた干物をセロファンで包んでみた所、仕上がりが非常に良かったのが始まりらしいです。
その後、文明の利器を利用して作る製法にも当てはめられたのだとか。
冷蔵庫の中って乾燥しますよね?
その乾燥するのを利用して干物を作ります。これも立派な文化干し。
屋外に干すのとは違って
干物をカラスや猫に狙われたり、虫などの影響を考えなくて済むので衛生的。
何より簡単です。
今回はサバの干物に挑戦
美味しかったしまた作ろう〜♪と思っていたら、またまた安く売られてる魚を発見。
銚子港直送のごまさばです。
値段のところを見てください。
3匹入って120円(税別)!
25cmくらいの小さめのサバですが、安くないですか?
三方をほぼ海に囲まれている千葉県は言うまでもなく海の幸が豊富。さすがです。
今回はこれで干物を作ってみます。
サバの文化干し、になるのかな。
干物の作り方
さていよいよ干物を作っていきましょう。
下処理して開く
- (鱗がある魚は鱗を取り)綺麗に洗って頭を落とします。
- 腹、または背から開いて内蔵を取り出し、流水で洗う。血合いは生臭さの原因になるのでよく洗いましょう。
- キッチンペーパーなどで水気をとります。
頭を残す場合は、エラを内蔵と一緒に取り、開いた時に割ります。
今回は面倒くさいので落としちゃいました。
背開きで開いていますが理由は特にありません。なんとなくです。
普通は腹開きでいいかと。
立て塩?振り塩?
余分な水分を抜いて、旨みを引き出す塩味をつけていきます。
二通りやり方があるようです。
- 立て塩
- 塩分濃度3%(海水くらい)〜10%くらいの塩水に、30分〜1時間ほど浸けます。利点はまんべんなく塩がまわる事。浸ける時間や濃度は魚の大小・厚さによって加減します。
- 振り塩
- 直接塩を振りかけること。余分な水分を抜いて旨味を増します。
今回は振り塩で。
パラパラと塩を振ったら30分ほど置きます。
浮いてきた水分をキッチンペーパーで抑えるようにポンポン叩いて、いったん拭き取ります。
その後、1時間ほど扇風機で風を当て、乾燥を進めます。
ただし湿気の多い季節なんかはすぐに冷蔵庫いれちゃってもいいかも。
適当なザルなどがなかったのでお皿に新聞紙を巻き、その上に魚を置いて冷蔵庫へ。
(注:水分をちゃんと拭き取らないと後で新聞紙がくっついてしまうかもしれません。面倒ならお皿ダイレクトでも多分OK。)
乾燥させるためなのでラップなどしないように。
あとは乾燥を待つのみ。
乾燥1日後の干物
冷蔵庫に入れて丸1日経った頃。
良い感じに乾燥してきています。
これくらいで食べるのが美味しいかも。
一夜干しって感じです。
乾燥2日後の干物
冷蔵庫で乾燥させる事、丸2日。
完全に干物です。
旨味がぎゅ〜っと詰まっている感じ。
残りの干物は冷凍して保存
1日、2日で食べられない残りは冷凍庫で保存しましょう。
これ以降はなるべく空気を遮断するようにラップで包み、ジップロックに入れて冷凍すると長持ちします。
最後に
今回も美味しい干物が出来ました。
ちなみに焼くときはフライパンで焼いています。
お酒をまぶしてフタをし、蒸し焼きにする事で干物がふっくらと焼き上がります。
あと「ピチットシート」という包むだけで水分を吸い取ってくれる食品用脱水シートがあるそうです。
これを使えばより効率的に干物が作れそうですね。
ということで、自宅で簡単!冷蔵庫を使ったお手軽干物作りに挑戦してみては如何でしょうか。
今回は以上!
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