印旛沼龍伝説の地へ(龍角寺)

龍角寺 バイク(2輪もろもろ)
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印旛沼周辺には、古来より伝えられる龍伝説があります。

その昔、印旛地方で日照りが続き村人は大変苦しんでいた。そこで聖武天皇の命により龍閣寺の釈命上人が印旛沼に船を漕ぎ出し沼の真ん中に出て、命がけで龍神様に雨乞いの祈祷をした。印旛沼には小さな龍が住んでいて、願いを聞いた沼の小龍は龍王に殺されるのを覚悟で天に昇り、暮れゆく空の中に姿を消した。真黒な雲が舞い上り大粒の雨が落ちてきて、だんだんが激しくなり7日7晩降り続き、ひび割れしていた田も枯れ草同様の畑の作物も生き返ったという。

そして、7日目、ものすごい雷光と天も地もふっ飛ぶような雷鳴がとどろき渡り、三つに裂けた龍の姿が村人たち目に入った。心優しい小龍は龍王の言い付けに逆らって村人のために雨を降らせたので、斬られて三つになって落ちたのである。

村人たちは三つに裂かれた龍の体を捜しに出かけた。二本の角のついた頭は栄町安食に、腹は本埜に、尾はどういうわけか、はるか東南の匝瑳市大寺に落ちていたのが見つかった。変わり果てた龍を見つけた村人たちは、龍の冥福を祈りそれぞれの地で供養することにしたそうである。角のついた頭は石の唐櫃に納めて龍閣寺の堂前に埋め、腹は本埜の地蔵堂に納め、尾は大寺の寺に納め、龍角寺、龍腹寺、龍尾寺がそれぞれ寺の名前になったと伝えられている。
(wikipedia 龍尾寺より引用)

ちなみに関西にも似たような話があり、同じくその名がついたというお寺がそれぞれあるそうです。
池や沼などの水辺周辺ではそういった話が出来上がるんだろうね。

ということで、それぞれのお寺へ行ってみました。
今回はまず頭が収められたという龍角寺へ。

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龍角寺に到着

龍角寺入り口
なんか寂しい、門が無い。
境内の説明にもありましたが、度重なる火災によって仁王門などは消失してしまったそうです。
7世紀後半には伽藍が存在したことが明らかになっているらしく(1300年以上前ですよ!)、大変古くからある貴重な古刹なのに残念。

拝殿、仁王門跡
手前に並んでいる石が仁王門跡
今はその土台のみが残されています。
奥に見えるのが拝殿。

境内図
説明&境内図
ここに見える仁王門、金堂、塔などは、跡という基礎の石が残るのみですこし寂しい印象です。

塔
本尊薬師如来と読めます。
国の重要文化財ということですが、栄町役場産業課へ事前予約すれば拝観できるとか。
(普段は収蔵庫に納められています。)

金堂跡
金堂跡
こちらも基礎石がのこるのみ。

宝篋印塔
宝篋印塔。
あまり見かけない塔。仏塔の古い形式の一つとか。

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校倉作り資料庫
明治時代の建物。空港建設により移築。

二荒神社
二荒神社
栃木県で信仰のある二荒神に関係する神社だそうです。
昔は「にこう」と音読され、「日光」の由来となったらしい。

 龍角寺境内の塔址
龍角寺境内の塔址
三重塔の心礎(塔の中心を通る柱の基礎)。「不増・不滅の石」といわれ、柱が立っていた穴に溜まった水は、大雨でも日照りでも増減しなかったと言い伝えられている。
東日本大震災の影響なのか、単に荒れているだけなのかは不明だが、結構まわりが崩れており、近づかないようロープが張られていた。

感想

多くは基礎しか残っていないので、やはり少し寂しい。
歴史があるだけに残念。
是非再建して次の1000年残してほしいなぁ。

次回は龍腹寺へ。

【印旛沼龍伝説】龍腹寺(延命地蔵尊)へ
昔、印旛沼に住んでいた若い龍が干ばつに苦しむ村人を見かねて雨を降らせてしまった、 竜王に禁じられていたにも関わらず。 結果その若い龍は雷光・雷鳴とともに空で三つに切り裂かれ、地へと落ちる。 村人は龍の死を悼み、落ちたその地に供養の寺を建てま...

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