先日業務スーパーに行ってあんこを買ってきました。
牛乳パックの水羊羹も良いけれど、あんこを買ったらもっと色々できるかな〜と思って。
でも1kg前後のあんこ・・・、
さすがに多いかなぁ食べきれないかもなんて思っていましたが、意外とそうでもないですね。
もう残り少ない。(^^;
また買いにいかなくては。
実はそのあんこでおやきを作ってみたんです。
これが思いのほか簡単に、そして美味しく出来ました。
折角なので、あんこを使ったおやきのレシピをシェアしたいと思います。
小麦粉に加えるのは水?お湯?
皮をもっちもちにしたかったんです。
最初は水でこねて作ったんだけれどもやはり固くなる。
おやきですからそれでも十分美味しいのですが、折角なのでもっちもちにもしてみたい。
調べてみた結果、違いは水かお湯かにありました。
水でこねるのはタンパク質を利用
グルテンとは
小麦粉中には蛋白質が6~15%含まれている。いろいろな特性を持つ蛋白質が混在しているが、その約85%はグリアジンとグルテニン(両者はほぼ同量)である。小麦粉に水を加えて捏ねると、このグリアジンとグルテニンが絡み合ってグルテンができる。
(中略)グルテニンは弾力に富むが伸びにくい性質の蛋白質であり、逆に、グリアジンは弾力は弱いが粘着力が強くて伸びやすい性質を持っている。この性質が異なる2つの蛋白質が結びつくと、両方の性質(粘着性と弾性)を適度に兼ね備えたグルテンになる。小麦を粉砕して利用するのは、グルテンを形成しやすくするためである。(一般財団法人製粉振興会「小麦・小麦粉に係る基礎知識」より引用)
水を加えてこねる事でグルテンが形成され、そのグルテンが弾力を生み出し生地がまとまるのだが、焼く事で固くなると。
パンなどはグルテンの柱が内部にガス泡を封じ込めるので、ふっくらとしたパンが出来上がるらしい。
お湯はデンプンを”糊化”する
でんぷんの特徴のひとつとして、その粘化現象があります。でんぷん粒はある温度で水を吸収してふくらみ始めます。加熱し続けると、でんぷん粒は更に膨潤を続け、吸水することにより体積は数倍にふくらみます。そして膨潤が極限に達すると、粒の崩壊が始まり、分散してしまいます。つまり、膨らませすぎた風船が破裂するのと同じです。でんぷん粒は加熱することにより、吸水→膨潤→崩壊→分散の過程をたどり、この一連の動きがでんぷんの糊化現象といわれるものです
(木下製粉株式会社「小麦粉のはなし」より引用)
お湯を少しずつ加えて捏ねる事で水分と熱が加えられ、でんぷん粒が壊れて糊状になるわけですね。
それがもちもちの食感につながると。
なるほど。
塩を加える意味
パン類では食パンなどで1.5~ 2.5%、菓子パン類では0.5~1.5%ほど加えるとのこと。
生地に加える糖や油脂の量によっても細かく調整するみたい。
基本的な働きとして、
- 生地を引き締める
- 味を整える
などがあるようです。
この他にもパンであればイーストを加えるので、その発酵を適度に調節したり、余計な雑菌の繁殖を抑える意味合いもあるのだとか。
とりあえずおやきに関しては生地を引き締め、弾性と伸展性を増す、ということになりそうです。
それにあんこを包むなら皮にちょっと塩気があった方が、より甘さが増して美味しいしね。
あんこのおやきレシピ!
前置きが長くなりましたが、早速作っていきましょう。
あんこおやきのレシピです。
業務スーパーのあんこ
こしあんだと800gで210円、つぶあんは1kgで264円くらいだったと思います。
今回は試しにこしあんをチョイスしてみました。
生地を作る
材料です。
- おやきの皮
- 小麦粉:中力粉 100g
- 塩:小さじ1/5(1g程度)
- 熱湯:適量
- 中身:あんこ(お好きな量で)
強力粉と薄力粉を混ぜて使うレシピをよく見かけましたが、今回は中力粉で挑戦。
まずボウルに小麦粉と塩を入れます。
次に熱湯を少しずつ加えながら菜箸で混ぜていきます。
火傷に注意。
途中からヘラに持ち替え、更に捏ねていきます。
ある程度捏ねたらラップをして30分ほど放置。
生地を寝かせて落ち着かせます。
あんを包む
くっつかないように打ち粉をして、生地を伸ばします。
ラップの上でやったら微妙にやりづらい。。。
まな板などの台を使いましょう(^^;
伸ばした生地にあんこを適量(お好みで)乗せ、包みます。
包んだ!
(手が粉だらけなので包むときの写真は撮れませんでした。)
もちもちの皮の場合、皮は少し厚めにした方が美味しい気がします。
あまり薄いとモチモチ感がわからないですからね。
逆に固くなる生地なら薄くてもok。要はバランス。
フライパンで焼く
熱したフライパンに少量の油を引き、包んだ側を下にして並べます。
後は蓋をして中弱火で3〜4分。(焦げないように調整してね)
焼き色が付いたらひっくり返して水(お湯)を100ccほど加え、蓋をしてさらに蒸し焼きにします。
完成!
見て!このモチモチ感!
切ってみました。
皮の厚さにムラがあるのはご愛嬌。
まとめ
安い上に手軽で簡単、美味しいおやつが出来あがりました。
これはおすすめです。
保存するときはラップに包んで冷蔵庫へ。
食べる時は電子レンジでちょっと温めると美味しいですよ。
以下、気がついた事を何点か。
まず材料的に中力粉だけでも十分美味しく作れました。
お餅のように、とはいきませんが十分もっちりとした皮になります。
そして小麦粉にお湯を加えて捏ねるとこんなにも違うのか、ということに驚きました。
水でこねるのとは違い、あっという間に粘性が出てきます。出来上がりはモチモチに。
さらにあんを包む時、打ち粉を多く付けてしまうと生地が閉じにくいということ。
打ち粉はそこそこに、そして薄く包む必要はないのでもう大雑把に包んでしまいましょう。
包んだ後に打ち粉をまぶせば良い感じに。
以上、業務スーパーのあんこを使ったおやきを紹介してみました。
是非作ってみては如何でしょうか。
あんこにお湯で簡単おしるこ
あんこと同量の熱湯で溶かし、焼いたお餅を入れれば完成。
たったこれだけ。
でもこれだけで十分美味しい。
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