前回、ドメイン移管とサーバー引っ越しについての流れを記事にしてみましたが、
さらっと書いただけでよく説明してなかった部分について補足しておきます。
ネームサーバーの情報を切り替える(または行き渡る)前に、新サーバーにドメイン名で接続する方法について。
同じ名前(ドメイン)で混乱する?
新しくサーバーの領域を借りて、ファイルをアップロードしてみたところではたと気がつく。
「どうやってアクセスするの?」
ドメイン名でアクセスしても、ネームサーバーの設定をしていなければ当然前のサーバーにアクセスしてしまう。
設定後でも完全に切り替わるまでは、これまた前のサーバーに繋がってしまう。
かといって完全に切り替わってから作業するのではどうにも具合が悪い。
新しい方で準備が整ってから切り替えの設定をしたい、ってのが人情ってもの。
まるで卵が先か鶏が先かの問題のよう。(違うか)
はてさて一体どうすれば?
移転前動作確認URL
minibirdではネームサーバーの設定をする前、
もしくは設定後、完全に切り替わる前でも動作確認ができるURLを発行するサービスがあります。
→サポートマニュアル「他社サーバーからミニバードへ移転する」
ただし、【ご注意!】と書かれた注意書きにおいて、
・動作確認URLは、発行してから正常に表示されるまでに数時間お時間がかかります。
・また、ブログなどのプログラムは、構造上、動作確認が行えない場合があります。(minibird サポートマニュアルより引用)
とあります。
今回はまさしくブログのセットアップなので、うまく行かない可能性がある。
そこで別の方法をとる事にしました。
hostsファイルでドメイン接続
hosts(ホスツ)とは、TCP/IPを利用するコンピュータにおけるホスト名のデータベースで、IPアドレスとホスト名の対応を記述したテキストファイルである。
(wikipedia hostsより引用)
簡単に言うと、
そもそもインターネット上でやり取りするのには「IPアドレス」という数字が使われます。
「でも人間にはちょいとばかし分かりづらいよね、全部数字だもんね、名前にした方が良いんじゃない?んでもってそれを後から変換すればいいじゃん!!」
てな感じでドメイン名からIPアドレスを引き出す仕組みが作られました。それがDNS(Domain Name System)。
それをネットワーク上でサービスしているものがDNSサーバーと呼ばれるもの。
そしてこのドメイン名とIPアドレスの参照には「hosts」というファイルを利用することも出来るのです。
つまりこのファイルを書き換えれば、
DNSサーバーに問い合わせずとも目的のサーバー(IPアドレス)にアクセスできる、と言う事になります。
hostsファイルの場所
- mac
- /private/etc/hosts
- windows
- C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
※権限が必要なので保存したりするときにパスワードの入力が求められると思います。
hostsファイルの書式
1行ごとに記述します。
IPアドレス ホスト名
xxx.xxx.xxx.xxx ドメイン
[記述例]
216.58.200.195 google.co.jp
IPアドレスは(minibirdの場合)ログイン後、サーバー管理ツールのサーバー情報に書いてあります。
そのアドレスと自分のドメイン名を書き込んで保存し、ブラウザで開き直しましょう。
まとめ
これでNSを設定する前でも、新サーバにドメインでアクセスできるようになります。
この影響を受けるのはhostsファイルを書き換えた自分のコンピュータのみです。ご安心を。
作業が終わったら書き込んだ行を削除し、保存し直しましょう。
あとはネームサーバの情報を書き換え、完全に切り替わるのを待つだけです。
ドメインの新規追加方法や、データベースの設定方法などは以下のサポートページから確認して下さい。
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