明治神宮は東京にある明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする神社です。
初詣に沢山の人が訪れることでも有名ですね。
近年は外国人旅行者にも人気のようで、撮影された写真や映像などをネット上で目にする機会も増えたような気がします。
陳列された日本酒の菰樽(こもだる)なんかが彼らの目には面白くうつるようです。
さてさて、この明治神宮。
創建されたのは大正時代(1920)と比較的新しい神社です。その由緒から考えれば当然ですね。
そのせいか明治神宮の摂社・末社というのを他所で目にする事はありません。というか基本的には存在しないようです。
ところがなんと!
千葉県成田市には「明治神宮」があるというではないですか!
かつて訪れた「奈良の大仏(千葉県)」のように名前がかぶった(?)だけなのか、
それとも勧請して建立された明治神宮なのか。
これはちょっと珍しいかもと思い、訪れてみることにしました。
明治神宮とは
明治神宮(めいじじんぐう)は、東京都渋谷区にある神社。明治天皇と昭憲皇太后を祭神とする。初詣では例年日本一の参拝者数を誇る。正式な表記は「宮」の「呂」の中間の線が入らない「明治神宫」。
(中略)
1912年(明治45年)に明治天皇が崩御し、立憲君主国家としては初の君主の大葬であったがその死に関する法律はなく、何らかの記念(紀念とも)するための行事が計画される。明治天皇は京都の伏見桃山陵に葬られたが、東京に神宮を建設したいとの運動が天皇を崇敬する東京市民から起こった。続いて、1914年(大正3年)に皇后であった昭憲皇太后が崩御すると、政府は神社奉祀調査会を設置して審議し、大正天皇の裁可を受けて、1915年(大正4年)5月1日、官幣大社明治神宮を創建することが内務省告示で発表された。造営には全国から11,129人もの国民が労力奉仕に自発的に参加した。鎮座祭は1920年(大正9年)11月1日に行われ、翌2日には大正天皇の名代として皇太子裕仁親王(のちの昭和天皇)が行啓した。
(wikipedia 明治神宮より引用)
言うまでもなく超メジャー級の神社。
学生時代のキャンパスが新宿の近くにあった事もあり、友人らと歩いて行った事を思い出します。(遠い目)
ま、それはさておき、
千葉県内の明治神宮へ。
実を言うと二箇所、明治神宮に因んだ場所があるのです。
明治神宮(遥拝所)
明治神宮遥拝所は成田空港の下をくぐる県道44号線から、79号線へと南下する交差点付近にあります。
道の幅も狭い片側1車線、交差点を曲がってすぐという立地なので注意しないと通り過ぎてしまいそう。
明治神宮遥拝所
一応、駐車場は設けられています。
鳥居
鳥居の扁額
「明治神宮」の横に小さく遥拝所と記されています。
遥拝所とは読んで文字のごとく、遥拝する場所のこと。
遥拝(ようはい)とは遠く離れた場所から祈願する神社や寺院に向って参拝することを言います。
そのため、社祠ではなく方向を示す石碑や門柱だけが建てられている場合もあります。
ここは明治神宮から遙拝所建設の正式な許可を得て建立されたとのことで、書類の写しが残っているそうです。(※原本は戦時に焼失とのこと)
生い茂る木々
遥拝殿
正面に「明治神宮」の額
拝殿正面の扉
建物自体は二重になっており、拝殿を覆うように外側が建てられています。
菊花紋章
十六弁八重表菊
さらにアップで
ちなみに、
この遥拝殿は平成12年に新築されたもののようです。
創立から昭和25年の建て直し、および平成12年に再び新築した経緯などが、駐車場隅にある記念碑に書かれていました。
明治神宮(千葉県成田市)
明治神宮遥拝所から南下すること約2km。
シンボリ牧場の間を突っ切り、林道のような道を進み、畑の間を躊躇せずズンズン進んでいきますと、目的の明治神宮へと辿り着きます。
途中から舗装道路ではなくなります。
徒歩や自転車で行った方がいいかもしれません。
車は多分無理。停める場所もないし。
VTRは軽いので気にせずどんどん入って行きますけど、大型とか重いバイクだとちと厳しいかな。
広がる畑
畑の横にスペースが
明治神宮に到着
ブロックの感じが昭和感。
なんか凄く懐かしい感じがします。(笑
脇には小さな手水盤
神社正面
社殿自体は年月を経てだいぶ痛んできている様子。
風で屋根が飛ばないようにする為か、ワイヤーで四隅を地面に固定していました。
こちらにもちゃんと菊花御紋
裏側から
痛みが激しいですね。
天満天神宮と書かれた石祠
こちらは梅の紋
神社正面に伸びる道の先には鳥居が見えました。
せっかくなので行ってみます。
道は鳥居の所で90度曲がっており、
鳥居の正面に道はありませんでした。
結局こちらでは「明治神宮」の名称を見る事はありませんでした。
ただ見つけた情報によれば、この地区の役員さんが毎年東京の明治神宮に参拝し、持ち帰ったお札を納めているとの事です。
(参考サイト:成田に吹く風)
まとめ
明治神宮は明治天皇の崩御後、天皇を崇敬する東京市民らの強い願いによって創建されました。
それはここ千葉の地においても同じ思いだったのかもしれません。
本家とは違い、参拝客で溢れる事はないかも知れませんが、
これからもここでひっそりと人々を見守り続けるのでしょう。
千葉県の明治神宮はとても静かな場所に鎮座していました。
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