Firefoxのダウングレード方法について。
一時的にでもバージョンを下げたい場合の備忘録として。
(mac,Firefox 57.0 → 56.0.2)
セキュリティの観点からはできれば古いバージョンは使わず、ESR版などを使った方が良さそうです。
Firefoxを前のバージョンに戻す
1、前のバージョンを確認
Firefox → 環境設定から、
「Firefoxの更新」項目にある「更新履歴を表示」を押し、前のバージョンを確認。
2、Firefoxのwebサイトから旧バージョンダウンロード
Mozilla は、古いバージョンの Firefox をテストする目的で ウェブサイトに残してありますが、最新バージョン以外の使用は推奨されません。
警告: 古いバージョンの Firefox はサポートが行われていません。また重大なセキュリティの危険性を抱えることになります。
各バージョンが置いてあるここから必要なものをダウンロード。
今回の場合は
56.0.2/ → mac/ → ja-JP-mac/ → Firefox 56.0.2.dmg
ただし注意が必要なのはver 54以前に戻す時。
既定デフォルト では、Firefox の異なるバージョンを使用しても、同じユーザープロファイルのデータ が使用されます。Firefox バージョン 55 以降を使用した後に Firefox の古いバージョンをインストールすると、エラーメッセージが表示されたり Firefox の一部が壊れたり、ウェブサイトで問題が起こる原因となります。新しいプロファイルを作成 しておくか、古いバージョンをインストールした後に Firefox をリフレッシュ してください。
3、Firefoxをインストール
念のため /Applications/Firefox.app(既に入っている最新バージョン) をリネーム
Firefox.app → _Firefox.app (適当に)
ダウンロードしたdmgを開き、/Applications へ、前のバージョンのFirefoxをインストール。
4、プロファイルマネージャを使ってプロファイルを管理
ターミナルを開き、(アプリケーション > ユーティリティ)
/Applications/Firefox.app/Contents/MacOS/firefox-bin -p
と打ち込んでプロファイルマネージャを起動。
必要なら新規にプロファイルを作っておく。
「今後このプロファイルを使用する」のチェックを外すとFirefox起動時にプロファイルを選択できる。
また、プロファイルの管理自体はFirefox起動後にもアドレスバーに
about:profiles
と打つか、
↓下の「アプリケーション基本情報」にある「プロファイル」からもアクセスは可能。
プロファイルのバックアップについて
プロファイルのバックアップを取りたい場合は、
Firefox起動後、メニューの ヘルプ > トラブルシューティング情報 から、
「プロファイルフォルダー」→「Finderで表示」で該当のフォルダをコピーしてバックアップ。
ちなみに場所は
/Users/ユーザー名/Library/Application Support/Firefox/Profiles/
あたり。
今回の場合は、ブックマークやアドオンをそのまま使いたかったので前のプロファイルを選んで起動。
問題なく起動できました。
ただ新しいバージョンで従来のプロファイルを読み込んでしまうとプロファイルが変更され、一部のアドオンが「検証できないから無効」とされてしまいました。その後は古いバージョンで開いても無効のまま。
とは言え、一度新バージョンで開いた後に取ったバックアップでも平気だった(復活できた)ので、変更されたタイミングはわかりません。
あらかじめプロファイルのバックアップはとっておきましょう。
5、要らないファイルを削除
万が一の為に残しておいたリネーム済みの「_Firefox.app」を削除。
ESR版のFirefox
今回初めて知ったのだけれど、ESR版のFirefoxというものがあるらしい。
単純に古いバージョンを使い続けてしまうのはセキュリティ上好ましくない。
が、セキュリティ修正だけを長期継続する延長サポート版 (ESR: Extended Support Release)であればその心配はない。
つまり、従来通り旧式のアドオンを使い続けつつも、セキュリティの延長サポートはされているという有り難いものなわけだ。
ダウンロードはこちらから。
現在(2017/11/17)の最新版はver 52.5.0
ver56.0.2で使用していたプロファイルも一応共有できています。
但し今後不具合が生じないとは言い切れません。
新しいプロファイルを作成し、必要な項目をインポートして使った方が無難かも。
重要な情報をインポートする
旧プロファイルから新プロファイルのフォルダへ必要な項目をコピー
詳しくはこちらから。
古いプロファイルから必要な情報を復旧する(Mozilla サポート)
- ブックマーク、ダウンロードと閲覧履歴
- places.sqlite
- パスワード
- key3.db
logins.json - サイト別の設定
- permissions.sqlite
他
まとめ
普段はFirefoxを使っています。ときどきChrome。
そして今日、お知らせがあったので特に何も考えず最新版(ver 57)に更新。
そして再起動。
立ち上がってみればなんだかカクカクして指とか切れそう。(切れませんが)
そしておもむろに思い出す。
そう言えば旧式のアドオンが使えなくなるとかなんとか言ってたような・・・
案の定使えなくなっていました。
一応前のバージョンに戻してはみましたが、セキュリティを考えるとESR版の方がよさそうです。
それでもいずれ期限はくるんですけどね。
しばらくはESRの方を使ってみることにします。
あるいはアドオンを諦めて新バージョンに移行するか。。。
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