数日前、自宅のトイレにウォシュレット・シャワートイレなどと呼ばれる「温水洗浄便座」を自力で設置してみました。
・・・えぇ、今更です。
2018年のこのご時世に今更ながらの文明の利器。
某番組で「Wow!じゃぱにーずトイレはワンダホーだね!やっぱり日本人はすごいんだな!」とか、
口の動き的には「ワオ」しか言ってないのに何故か絶賛のセリフがアテレコされるあの「温水洗浄便座」です。
業者さんに頼めば間違い無いのですが、これくらいなら自分の力でもなんとかなるのです。
せっかくなのでその奮闘記をば。
温水洗浄便座を設置するには
いくつか事前にチェックしなければならないことがあります。
設置スペース
・まず浴室内にトイレがある場合は設置できません。
電気機器ですからね。配線や機器自体が防水加工されていなければ水気は大敵です。
・便器中心から左右に約30〜35cm以上の空間
これは設置するものによって多少変わってくるかと思いますが、およそ30cm以上の空間は必要です。
また、タンクの位置や種類によっても設置できない場合があります。
事前にパンフレットなどで確認しておきましょう。
止水栓とタンクの距離
止水栓とタンクの入口が近接していると、給水ホースの取り回しが困難になる場合があります。
直線で15cm以上あれば取り付けできます。
が、なくてもなんとかなります。いえ、なんとかします。
これは工夫次第でなんとでも。
詳細は後ほど。
電源の有無
電気製品ですから電源がなければ動きません。
コンセントがない場合には電気工事が必要です。電気工事店や販売店に問い合わせましょう。
電源にささずとも設置はできますがそれでは単に大きめの便座です。
・・・と、一応書いた上で申し上げますが、
電気工事を必ずしも必要としない裏技もあります。
天井の電球差込口から分岐させるやり方です。
これで分岐させます。
パナソニック(Panasonic) 丸型1灯2差クラスタ/P WH3031PK 【純正パッケージ品】
※ただし「白熱電球(100w以下)との組み合わせで使用する場合は合計で600w以下」と書かれているので使用は自己責任で。
温水洗浄便座を設置してみよう
我が家は築35年以上の一軒家です。
当然トイレに電源の取れるコンセントなどありません。
さらに言うと先日トイレの蓋も壊れました。 orz
ま、だから丁度良かったんですけどね。
・・・ボ、ボロい。
写真で見るとなおさらヤバイ。
でも大丈夫。こんなトイレでもちゃんと綺麗にリフォームできます。
1.水道の元栓を閉める
水道の元栓を閉めます。
我が家は井戸水をポンプで汲み上げているのでいわゆる元栓がありません。
なので止水栓を閉めて水を止めました。
それだけで一応問題なし。
2.コンセント増設
前述した通り「丸型1灯2差クラスタ/P WH3031PK」を使います。
電球は「オーム電機 E-Bright LDA5L-H R20 [電球色]」
(LED電球 一般電球形 E26 40W形相当 電球色 明暗+人感センサー 500lm 全長115mm)
人感センサー機能付きなので人の動きを検知して自動で点灯します。
そしてそれがとても重要。
何故ならば、
トイレを出て電気を消してしまうと便座への電源供給も絶たれてしまうからです。
かといって使っていない照明をつけっぱなしにしては無駄もいいとこ。
と言うことで無人の状態では自動的にオフになる照明が必要なのです。
ちなみにワンクッション置いてから完全消灯するタイプがおすすめです。いきなり真っ暗は困るので。
(これは自動点灯後、人の動きを検知できないと10秒間の消灯お知らせモード(暗めの点灯)に入ったのちに消灯します。)
3.便座を外す
便座を外します。
4.温水洗浄便座を設置
近所の家電量販店で25000円くらいだったのかな。
ネットで見たら2万切るけど。
TOSHIBA SCS-S300
設置OK
※この時点では仮止めくらいにしておきましょう。実際に便座を載せて位置調整します。
固定プレートにカチッと音がするまで差し込み、
位置を見て固定プレートのナットを締めつけたら便座の設置はOKです
5.分岐金具、給水ホースの接続
ここで問題になったのは止水栓とタンクの配管位置。
なんじゃこりゃ〜って近さ。
とりあえずボルトを外して付いていた短いパイプを取り外す。
この距離ではT字の分岐金具やホースなどが付くわけもないので、
止水栓自体を1/4回転(90度)まわして付属の給水ホースなどを接続してみた。
ちなみに回してみたら動いたのでこうしたけれど、ここは普通動かないかもしれないので無理は禁物。
さらに便座への給水ホースも接続。
ちゃんとパッキンも忘れないでね。水漏れしちゃうから。
うん、なんか高速道路の様相と言うか、もはや官能的なアートのようにさえ見えてきた。
これで給水ホースは接続完了
6.延長コードと電源の接続
照明の分岐から延長コードを壁に沿わす
無理に折るような形では設置しないでください。火災の原因になる恐れがあります。
7.水漏れチェックと動作確認
止水栓(元栓)を開けて水を流し、各部水漏れなどないかを確認します。
(時間の経過とともに水漏れすることがあるので、取り付け後は数日様子を見ましょう。)
最後に電源を差します。
便座ふたを開け、着座センサーを手で覆うなりして動作確認をします。
問題がなければ温水洗浄便座の設置は完了です。
床面のリメイクなど最後の仕上げ
温水洗浄便座の設置とは直接関係ありませんが、床面もリメイクしました。
とは言っても若干底上げしてトイレ用のクッションフロアを貼っただけですが。
まとめ
さほど難しい部分もなく、
業者に頼まずとも問題なく設置することができました。
よかったよかった。
あ、あとアース線だけは工夫が必要かも。どこかに繋ぐか延長して先っぽを土に埋めるなど。
一概には言えませんが水道管に繋いでもあまり意味はないみたいです。そもそも繋がない人も多いみたいですが。
実は父親が今日退院。
先日入院した時の記事にも書きましたが大腸全摘でトイレはちょっと大変かも(少なくともしばらくは)、という事でこれを機に設置しました。
しかしDIYって楽しいよね。
こんだけ頑張ったのは地デジに移行する時にアンテナを建てた時以来かも。
色々な人の体験記などを読みつつ参考にさせてもらいました。
情報をあげてくださっている方々にここで改めて御礼申し上げます。
そしてこれもまた何かの参考になれば幸いです。
ということで今回は以上!
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