インターネットから電報を送るサービスを利用しました。
今回は突然の訃報を受けて弔電を送りました。
ネットから弔電を送るなんて初めてのことだったので少々戸惑いましたが、翌日のお通夜には着くよう手配することができました。
こういう急なことは大変だけれど仕方のないこと。
いざという時に慌てないよう、利用方法などを記事にまとめてみます。
突然の訃報
別れはいつも突然にやってきます。
親戚が亡くなったとの知らせを受けたのはある日の午後でした。
その翌日にお通夜、翌々日の午前中には告別式となっているらしく、とにかく時間がありません。
しかし斎場は鹿児島なので遠い上に所用ですぐには動けない。
取り急ぎ弔電(お悔やみ電報)を送ることにしました。
弔電(お悔やみ電報)を利用する
今回のように急な葬儀に参列できない場合や法要・法事の際に、弔電(お悔やみ電報)を送ることでお悔やみの言葉を伝えることができます。
以下、弔電を送る際に気をつけることをいくつか挙げてみます。
葬儀が行われる住所に喪主宛で送る
一般的な個人葬の場合、お通夜や告別式が行われる場所(斎場、個人宅等)に喪主宛で送るのが基本です。企業や団体が主催する「社葬」のような場合は、主催者側に弔電の受付について事前に問い合わせましょう。
宛名は喪主のフルネームを書きます。
万が一わからない場合は「○○(故人のお名前)家 ご遺族」と記入します。
「葬儀が行われる住所に喪主宛で送る」
お通夜、遅くとも開式時間に間に合うよう送る
開式時間までに到着するよう手配することも重要です。
一般的にはお通夜に間に合うように送ります。ただし早すぎても(斎場によっては)受け取ってもらえない場合があるようです。お通夜の日から遅くとも葬儀・告別式の開始時間までには届くよう手配しましょう。
ただし葬儀・告別式の開式時間直前では、準備に忙しい中かえって迷惑をかけることになりかねません。やはりなるべく早く手配しましょう。
また、取り急ぎお悔やみを伝えるのが電報ですから、間に合わないのに送るのはあまり意味がないようです。
その場合は後日伺って直接言葉を伝えるか、弔意を手紙にしたためた方が良いようです。
「開式時間までに届くよう手配する」
差出人について
差出人はフルネームを記入します。
また、ご遺族の方が差出人と故人との関係を推察できるような書き方が良いようです。
必要ならば団体、部署名やグループ名を加えましょう。
例)○○高校 ○年卒業生 ○○○○
例)○○会社 営業部 ○○○○
「差出人はフルネーム、必要なら関係性も表して」
弔電の文章(メッセージ)について
やはり厳粛な場で読まれるメッセージですから、言葉を選び、伝統的に使われてきた表現を基調とした上で書いた方が間違いがないでしょう。
その点では定型文やサンプルから選んだ上で表現を調整するのが良いと思います。
故人や遺族との関係性も加味しつつ、気持ちの伝わる文章を送りましょう。
ただし忌み言葉にはご注意を。
例)繰り返し言葉:重ね重ね・またまた・たびたび など
例)不幸な言葉:苦しむ・迷う・浮かばれない・いよいよ など
また、宗教によっても使える言葉が違います。
「天国」はキリスト教、「極楽」は仏教の言葉です。
「定型文やサンプルを最大限利用する」
弔電の定型文、サンプル一覧はこちら。
- KDDIグループ電報サービス でんぽっぽ お悔やみ文例集
- NTT東日本電報サービス D-MAIL お悔やみ文例一覧
- 佐川急便電報サービス VERY CARD お悔やみ文例集
弔電(お悔やみ電報)で使う敬称
一般に以下のような敬称が利用されます。
受取人の実の父: ご尊父[そんぷ]様、お父様、お父上(様)
受取人の妻の父: ご岳父[がくふ]様
受取人の実の母: ご母堂[ぼどう]様、お母様、お母上(様)
受取人の妻の母: ご岳母[がくぼ]様、ご丈母[じょうぼ]様、ご外母[がいぼ]様
両親: ご両親様、ご父母様
夫: ご主人様、ご夫君様
妻: ご令室[れいしつ]様、ご令閨[れいけい]様、奥様
祖父: お祖父[じい]様、ご祖父[そふ]様
祖母: お祖母[ばあ]様、ご祖母[そぼ]様
息子: ご子息(様)、ご令息(様)
娘: ご息女(様)、ご令嬢(様)、お嬢様
兄: 兄上様、ご令兄[れいけい]様、お兄様
姉: 姉上様、ご令姉[れいし]様、お姉様
弟: ご令弟[れいてい]様、弟様
妹: ご令妹[れいまい]様、妹様
家族: ご家族様、皆様、ご一同様(KDDIグループ「でんぽっぽ」より引用)
KDDIグループの電報サービス「でんぽっぽ」を使う
文例集として上にいくつかオンラインサービスをあげましたが、
今回はKDDIグループの電報サービス「でんぽっぽ」を使うことにしました。
理由は比較的早く届けられそうだったので。(14時までの申込みで最短当日中にお届け)
各社サービスごとに最短の届け時間が違います。
かならず申し込み時に確認してください。
事前に用意する情報
上にもあげましたが、まとめると
- 葬儀が行われる場所の名称および住所
- 喪主の氏名(または故人の氏名、あるいは両方)
- 葬儀の開式時間
- 弔電のメッセージ
です。
1、台紙を選ぶ
台紙は数多く用意されています。好きなものを選びましょう。
ただし他の人が送った弔電とかぶってしまうこともままあるようなので、
こだわるのならば台紙そのものではなく、メッセージの方と考えた方がよさそうです。
また、お線香やお花などの商品付き弔電もありますが、残念ながら場合によっては無駄になってしまうこともあるそうです。
というのもご自宅ではなく斎場に送る場合、葬儀社の方が受け取った後で読みやすいよう弔電の方だけをまとめることも多いのだとか。
その際についてきた商品は脇に置かれ、誰からのものだかわからなくなってしまうこともあるのだそう。
(参考URL:弔電の安くて効果的な送り方を葬儀屋さんが教えます)
結局のところ一番安いものでも特に失礼に当たるわけではなさそうです。
それより種類によって最短の配達日数が違うことに注意が必要です。
また、文字料金、送料が別途かかる場合もあるようです。そのあたりも確認してから申し込みましょう。
ちなみに「でんぽっぽ」の場合、ネットからの申し込みならそれらが台紙料金に含まれています。
(電話での申し込みは台紙料+文字料金)
2、必要な情報を入力して申し込み
台紙を選んだら必要な情報を入力してください。
「お届け情報入力」をクリックすると入力画面が現れます。
ご利用用途、郵便番号・お届け希望日時
入力必須事項は「ご利用用途」「お届け先郵便番号」「お届け希望日」「お届け時間帯」です。
入力していくと希望時間内に届けるための「お申込み締切日時」が表示されます。
この段階で開式時間までに間に合うかどうか判断できます。
お届け先情報
「受取人氏名」には喪主の方の氏名を入力。
「お届け先住所」も必須項目です。
差出人情報入力
差出人氏名とフリガナを入力します。
メッセージ入力
プレビューを見ながらメッセージを入力することができます。
「次へ進む」をクリックすると印刷後の完成イメージが表示されます。
※申込み完了後のメッセージ確認はできません。
※この段階で間違いがないか必ず確認しましょう。
情報の最終確認
「次へ進む」をクリックすると商品情報と今まで入力した情報が表示されます。
※この段階で間違いがないか必ず確認しましょう。
注文内容の確認
商品及び申し込み情報、料金などが表示されます。
配達完了メール(無料)のためのメールアドレスや支払い方法における必要事項を入力します。
クレジットカード決済、auかんたん決済/au WALLET、ドコモ払い、ソフトバンクまとめて支払いなどが使えます。
一通り手続きが済めば申し込みは完了です。
配達完了メール
配達完了メールを希望していた場合は配達後にメールが届きます。
まとめ
ということでネットから電報を打つオンラインサービス、その利用の仕方をまとめてみました。
お別れはいつも突然に訪れます。
入院していたことすら聞かされておらずあまりにも急で、
本当は駆けつけたかったのですが諸事情により叶いませんでした。
弔電は送りましたが後日また改めてお別れを言いに伺おうと思っています。
今回初めて利用したので他社サービスとの比較にもなっていませんが、
おそらくどこでも似たような手続きになっているはずです。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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