先日から通っていた歯医者。
今日最後の治療に行ってきました。
初めて途中で投げ出さずに治療を終えた気がする・・・
というか人生で初めて「治療はひとまず終わる」ということを知った気がします。
きっかけは外れた銀歯
歯医者なんてもう随分と長い間行ってませんでした。
実を言うと最後の治療から数年後に右下奥の銀歯が外れ、
その後もまた数年たって別の歯の銀歯が取れたりしています。
外れた後は当然穴が空いているわけですが、幸い神経にまでは達しておらず特に痛みも感じない状態なのでそのまま放置。
長年使っている間にすり減って穴も大きくなりましたけどそれでも不都合を感じなかったためにそのままにしていました。
もちろん決して良い状態ではありません。（それくらい歯医者が嫌いでした）
そんな中、今年の始め頃に上の奥歯にあった銀歯が外れてしまいました。
歯磨きのブラッシング中にブラシの柄に当たって「カコン」と。
今までとちょっと違ったのは外れる前に多少の痛みというか刺激を感じていたこと。
昨年末くらいからうがいの水の冷たさで一瞬しみるような感覚を感じ始めていました。
日常の中で痛むようなことはありませんでしたが、温度差だけにはどうしても反応します。
知覚過敏というやつかな？と思ったりしていたのですが、
銀歯が外れてようやく違う理由であったとわかったのです。
しかも外れる少し前から嫌な匂いや苦い味のようなものをわずかながら感じるようになっていました。
これはもしかしたら膿なのかもしれない、
とすると神経にまで達しているのかもしれない。
さすがにそれはまずい。
・・・にしては、
普段まったく痛まないのが腑に落ちませんでしたが、
さすがに歯医者に行く決意をしたのです。
歯医者嫌いはヤブ医者との出会いから
正直、歯医者に行くのが嫌だったんです。
実は歩いてすぐにある近所のビルに歯医者が入っています。
確か最初に診てもらったのは高校生になったくらいの頃。
と・に・か・く・治療が終わらないんです。
- 関係のない歯をやたらと触りたがる。
- 1本の歯を治療するのに何回も通う必要がありいつまでたっても終わらない。
- 「虫歯がある」と言い少し削っては何かして後は次回に。
これがずっと続くんです。
やたらと治療を引き延ばす。
今ならおかしいと思いますが、当時は全然わかっていませんでした。
また「磨き方が足りない」と怒られ続け、
それならばと毎食後「かため」の歯ブラシが1,2週間程度でダメになるほど力任せにガシガシ磨いてしまったり。
自分で歯を削り取っているようなものです。
当然歯の表面はザラザラ、ボロボロになってきます。
それを診療時に見せると
「ほら、磨き方が足りないからこうなるんだ」と言われ、再び治療という名の何かをし続けられました。
不信感はかなりありましたが、何より”先生”がそう言うわけですからそうなのだろうと思い込んでいました。
おかげで前歯や犬歯の表面には白いプラスチック（レジン）のようなものが部分的にいくつもはめられています。
そしてしばらく経ったら
「色が合わなくなってきているから（表面のプラスチックを）変えましょう」とまたよくわからない治療が続くんです。
しかもつけたプラスチックもすぐ外れるし！すぐ外れたし！
もう最悪でした。
当時は高校生だったので費用は母親がみてくれていましたが、
やたらお金がかかると言われた記憶があります。
レジンなんか当時から保険診療になっていたのでしょうか。。。
結局自己判断で通うのをやめました。
別の歯医者に通うなどという発想もありませんでしたし。
歯医者の選び方
話は戻って現在に。
さて、まずは歯医者を探さねばなりません。少しでもマシな歯医者を。
件の歯医者は今も営業していますが当然行くわけありません。（名前は流石に書けませんが千葉県北西部S市、駅前ではなく住宅街の街道沿い、目の前にスーパーがあるビルの1F。）
ネットで情報を探しつつ目星をつけました。
基本的には「なるべく歯を残す治療」を謳っているところ。
無駄に削られたくないし。
通いやすい距離の歯科医院を５軒ほどピックアップ、各種情報を追いつつ絞っていきました。
- 比較的近所で通いやすく、
- webサイト上で自由診療についてだけでなく保険診療についてもちゃんと書いていること、
- なるべく歯を残す治療法を提案してくれるところ、
- 夜間診療対応など診察時間に余裕が持てるところ
を参考に選びました。
あとは実際に電話して予約の取れ方をチェック。
かなり評判の良い歯医者もありましたが、それだけに患者が押し寄せるのか3週間以上も先と言われてやめました。
定期的なクリーニングや審美歯科など、緊急性がない場合には例え予約がなかなか取れなくても、少し遠くても通う価値はあると思います。が、治療となれば少し話は変わってきます。
もちろん治療だからこそ腕が必要という見方もできるのですが、あまり時間がかかりすぎるのもどうなのかと。
かといってヤブ医者に引っかかるのは避けたいところで難しいですね。
結局、使う治療器具や治療方法などを電話口でも説明してくれた近場の歯医者に予約を入れました。
割れてしまった歯でも自前の歯を利用し、インプラントに頼らない治療法を提案しているところでした。
自転車でいける距離なので通うのも苦にならない。
歯医者通いを途中で辞めなかった理由
20年ぶりくらいに行ったのであちこち虫歯はみつかりましたが、
最初のチェックを兼ねたクリーニング&治療方針を決めた初診と5回の通院で治療を終えました。
銀歯の取れた上の奥歯については実は大したことなく、神経にまで達する虫歯ではなかったようです。
変な匂いや味というのも、銀歯の下にできた隙間にたまって腐敗した食べカスなどではなかったかと言われました。
実際のところはよくわかりませんが。
最終的にはついていた茶渋（ステイン）と一部の虫歯を治療したのちにレジンで埋めました。
本来は強度の必要な奥歯にレジンは適さないらしいのですが、
あまり噛み合う歯ではなかったのと、残っている歯の状態からそういった処置になったようです。
他の銀歯が外れて穴の空いている歯に関しては側面が薄くなった歯だけ新たに銀歯を入れました。
もう一つは一部虫歯になっている部分のみを治療。そのまま自前の歯が使えるだろうという判断になったようです。
ま、今までその状態でやってきたのでそれで特に問題はありません。
あとはあちこち小さな虫歯になっていたところを削ってはレジンで埋める治療。
もう昔からは考えられないくらいポンポンと治療してもらいました。
1回の治療で複数の歯を治してもらえるとは思わなかった。
結局、
- 何をどう治療しているのかをちゃんと説明してもらえたこと、
- 治療のビフォーアフターの確認、
- コンポジットレジンによる治療の速さと治っていくことへの実感
- 予約の取りやすさ
が歯医者通いを途中で辞めなかった理由です。
そしてなんと通院期間は2週間ちょい。
そりゃ途中で行くのをやめるまでもない。（笑
かかった費用（3割負担）
初診を含めて6回通院。
治した虫歯箇所は多数。（7箇所くらい）
トータルで1万3千円ちょいかかりました。
結論として、歯医者にはなるべく早い段階で行ったほうがいい
言うまでもないことなんですけどね、
結論としては、歯医者にはなるべく早い段階で行ったほうがいい。
軽度の虫歯治療であれば歯科医師の腕を必要以上に心配する必要はないでしょうし、歯医者に通う回数も少なくて済みます。
重篤になればなるほど下手な歯医者での治療は避けたくなります。
安く済ませたい場合は最初に「保険診療の範囲内で必要最低限の治療をしてほしい」とお願いすれば、
酷い歯医者でなければ希望に沿った形で治療してくれるはずです。
振り返ると今回の治療では麻酔を全然使わなかったのが不思議。
多少痛みを感じることもありましたけど我慢できないほどでもなく、気がつけば一度も使ってない。
レーザーじゃなく昔ながらの削るやつで「キーン」て削られたんですけどね。
ちなみに（ネットからの情報ですが）、
虫歯治療の点数の中に基本的な麻酔は含まれているんだそうです。なので使っても使わなくても値段は同じ。少しでも痛いのが嫌だったり我慢できなかったら遠慮せずに言って使ってもらいましょう。
今回お世話になった歯医者さんの腕が良いかどうかはわかりません。特段仕事が丁寧という感じでもありませんでした。
が、かなり素早くちゃんと治療してくれました。もう普通にやってくれただけで感謝です。
最後に半年後の検診の予約を入れて帰ってきました。
歯医者に行ったほうがいいかも？なんてちょっとでも思っているのなら素直に行ったほうが良い。
なるべく早いうちに。（自戒を込めて）
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