先日、とあるお店の駐車場内で釘ならぬ「鍵」を踏んでしまい、
豪快に空気が抜けるタイヤを前にあたふたと醜態を晒したものの、なんとか帰宅しました。
家にたどり着いた時には完全に空気が抜けていましたが。
その後、自転車で別のホームセンターへと走り、
パンク修理キットを購入してきたまでが前回のこと。
雨で数日作業ができませんでしたが、
なんとか修理出来たのでその辺のことを今日は書いてみます。
刺さったのは鍵、そして裂傷
「シュー」という音の出元を確かめると刺さっていたのは「折れた鍵」でした。
車の鍵でしょうか、それが中程から断裂し、さらにくの字に折れ曲がった形で突き刺さっておりました。
釘ならば抜かない判断もあるでしょうがなにせ「鍵」です。
金属片がタイヤから飛び出しているのです。
しかも絶賛空気だだ漏れ中です。
そのまま走ればさらにダメージは広がってしまう。
空気が抜けるのはもう確定として、傷を広げないよう抜くしかありませんでした。
数分その傷口を指で押さえたりしていましたが穴が塞がるわけもなく(苦笑)、
結局抜けた状態で帰ってきました。
それがこちら
洗わず写真を撮ったので汚いのですが、筋のように傷が入っているのがわかります。
幅は7mm前後といったところでしょうか。
ただし表側に比べ、実際に貫通した穴の幅はもう少し小さかったと思われます。
パンク修理キット BAL パワーバルカシールタイプ No.831
先日買って来た
BAL ( 大橋産業 ) パンク修理キット パワーバルカシールタイプ 831 [HTRC3]
を使ってパンク修理してみます。
特長
- チューブレスタイヤ用。
- ラジアルタイヤ、バイアスタイヤの完全修理。
- 加硫接着でタイヤと修理材を一体化!
- パワーバルカシールは、特殊構造のナイロン繊維と未加硫ゴムで構成され、ラジアルタイヤのスチールコードによる修理材の切れを解消。
- オートバイ~普通車
(大橋産業株式会社 製品情報より引用)
使い方はこちら(取扱説明書より引用)
注意事項としては、
- 本製品は、トレッド面の傷穴によるパンク修理キットです。以下のようなパンクには使用できません。
- ガラスや鉄片などによる裂傷
- 直径が6mm以上の傷穴
- トレッド面以外のパンク(サイドウォールやショルダー部分など)
- 以下のタイヤには使用できません。
- 老化したタイヤ
- 磨り減ったタイヤ
- トラック用タイヤ
- チューブ入りタイヤ(※チューブ入りタイヤの修理にはNo.835 ワンパッチタイプをお買い求めください。)
・・・さてどこから触れるべきか。
まずガラスではありませんが「鍵」という鉄片による裂傷です。
傷幅も外からの見た目で言えば6mmは確実にある。ただし貫通した幅ではなさそう。
そしてもう何年前に履き替えたのかも覚えていないようなタイヤです。
ひび割れも見えて来たような・・・。
不安しかありませんが、もうすぐにでも交換するつもりのタイヤですから、
たとえ失敗したとしても問題はありません。
せいぜい交換するのに、乗って行けずホイール外して持ち込むという手間になるくらいかと。
いざパンク修理開始!
バイクスタンドでリアを浮かして作業することにします。
後輪が動かぬようギアを入れておきます。
足踏み式の空気入れが壊れていたので急遽自転車用の空気入れを使用。
ぜんぜん普通に使えます。
ここからは写真もあまり撮っていないのでアップで。
(作業手順は上に掲載した説明書を参考にしてください。)
「エコセメント」と呼ばれる液体をもうこれでもかと塗りたくり、
「スクリューリーマー」という器具を穴に差し込みます。
ちなみに説明書には、
「空気が完全に抜けている場合は指定空気圧の半分程度まで空気を充填してください」とあるので、
半分とまではいかなくても少し入れてから作業を開始しました。
ですがこの時、
漏れ出てくる空気に押され結構な勢いで液体の「エコセメント」が吹き飛ばされるんですよね。
断面にうまく濡れないと思うのだけれど・・・どうなん?
おそらく完全に空気が抜けていると器具を押し込む際にタイヤが凹んでしまい、
うまく刺せないからではないかと思うのですが、どうなんでしょ。
幸い少し膨らむ程度しか入れていなかったので作業自体は進められました。
何度か繰り返したっぷりと塗り込んでいきます。
なにせ細長い釘が刺さったわけじゃなく、平状の鍵が突き刺さった傷穴ですからね。
これでもかというくらい塗ったくってやります。
次に埋め込む棒状のパワーバルカシールをニードルに通し、
こちらにもたっぷりの「エコセメント」を塗りたくって傷穴に差し込みます。
ちょっと残しすぎた気がしたのでこの後さらにトリミングしました。
30分ほど放置し、落ち着いたかな〜くらいで周りに付着していたエコセメントを取りました。
空気漏れはありませんでした。
無事、穴はふさがったようです。
まとめ
その後規定の空気圧まで充填、近所を一周して再度測ってみましたが問題ありませんでした。
数日後、もう少し遠くまで(往復で10kmくらいかな?)走ってみて、もう一度計測。
空気漏れはありませんでした。やはり完全に塞がったようです。
無事に修理完了!
このタイヤはすぐに交換しちゃうつもりですが、
それでも初めてのパンク修理に挑戦していい勉強になりました。
旅先とかだったらもう絶望してるかも。
そして今回、
釘が刺さったような穴でなくとも修理はできることがわかりました。
あまり大きな裂傷だったら厳しいかもしれませんが、
この程度ならなんとか修理可能なようです。
修理後はそのまま乗っていても大丈夫なようですし、
万が一の時は諦める前にトライしてみると良いかもしれません。
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