来ましたね「セキュリティアップデート2020-006(High Sierra)」
今回もまた従来の方法でインストールを試みます。
セキュリティアップデート2020-006をインストール
通常のように App Store から
「セキュリティアップデート2020-006」をインストールしようとすると、
途中でエラーが発生してうまくインストールされない可能性があります。
プログレスバーが止まったままフリーズし、何十分待っても進みません。
結局強制的に再起動させることになります。
それでも一応「セキュリティアップデート」自体はインストールできるのですが、
インストール失敗と表示されるなどすっきりしない状況になります。
そのような事態を避けるため、順を追ってインストールしていきます。
1、セキュリティアップデート2020-006をダウンロード
まずはダウンロードから。
アプリケーション > ユーティリティ > ターミナル
からターミナルを開き、
softwareupdateコマンドを使いセキュリティアップデートをダウンロードします。
まずはリストを取得(オプション:小文字エル -l)
softwareupdate -l
$ softwareupdate -l Software Update Tool Finding available software Software Update found the following new or updated software: * Security Update 2020-006-10.13.6 セキュリティアップデート2020-006 (10.13.6), 953366K [recommended] [restart]
表示された「セキュリティアップデート2020-006 (10.13.6)」をダウンロードします。
まずはダウンロードだけ。
インストールは必要な作業を終えた後に行います。
ダウンロード(オプション:小文字ディー -d)
softwareupdate -d "Security Update 2020-006-10.13.6"
$ softwareupdate -d "Security Update 2020-006-10.13.6" Software Update Tool Downloading セキュリティアップデート2020-006 Downloaded セキュリティアップデート2020-006 Done.
ダウンロード完了。
ファイルは
/Library/Updates
2、RecoveryHDのアップデート
インストールの途中でフリーズしてしまうのは
RecoveryHD(復旧パーティション)のアップデートスクリプトで止まってしまうから。
ということでこれをまず手動アップデートしていきます。
ダウンロードした「RecoveryHDアップデートパッケージ」の中身を展開します。
pkgutil --expand /Library/Updates/001-72525/SecUpd2020-006HighSierra.RecoveryHDUpdate.pkg ~/Desktop/Expanded
デスクトップに「Expanded」というフォルダが作成されました。
次にRecoveryHDのアップデートスクリプトをコマンドラインから走らせます。
# 一時的にパスを設定 export PACKAGE_PATH=~/Desktop/Expanded/RecoveryHDMeta.dmg # スクリプトフォルダへ移動 cd ~/Desktop/Expanded/Scripts # スクリプトを実行 二つ目のスラッシュをターゲットボリュームとしてスクリプトに渡しています ./replaceRecovery / /
... HFS/CS EnsureRecoveryPartition: Operation start confirmed HFS/CS EnsureRecoveryPartition: ディスクイメージ“ほにゃらら/BaseSystem.dmg”のマウント処理中 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: Operation 10.0% complete HFS/CS EnsureRecoveryPartition: 復旧用パーティションを再利用中。拡張不要。ホストはシンプルストレージパーティション HFS/CS EnsureRecoveryPartition: 起動システムを確認して再利用中 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: ファイルシステムを修復中です。 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: ボリュームはすでにマウント解除されています。 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: fsck_hfs -fy -x /dev/rdisk0s5を実行中 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: ジャーナリングが有効なHFS+ボリュームを確認中です。 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: エクステントオーバーフロー・ファイルを確認中です。 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: カタログファイルを確認中です。 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: マルチリンクファイルを確認中です。 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: カタログ階層を確認中です。 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: 拡張属性ファイルを確認中です。 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: ボリュームビットマップを確認中です。 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: ボリューム情報を確認中です。 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: ボリューム“Recovery HD”は問題ないようです。 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: Operation 26.0% complete HFS/CS EnsureRecoveryPartition: ファイルシステム検査の終了コードは0です。 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: マウント解除済みとして検出されたときの状態を復元中。 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: 復旧システムディレクトリを作成中 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: ブートローダーをコピー中 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: kernelをコピー中 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: 基本システムのイメージをコピー中 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: Operation 40.0% complete HFS/CS EnsureRecoveryPartition: Operation 50.0% complete HFS/CS EnsureRecoveryPartition: Operation 60.0% complete HFS/CS EnsureRecoveryPartition: 基本システムのバージョンplistをコピー中 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: プラットフォームサポートplistをコピー中 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: システムイメージ・チャンクリストをコピー中 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: boot plistを作成中 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: Operation 80.0% complete HFS/CS EnsureRecoveryPartition: Operation 95.0% complete HFS/CS EnsureRecoveryPartition: 復旧用パーティションをマウント中 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: ブートファイルをブレス中 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: 復旧用パーティションにマークを追加中 HFS/CS EnsureRecoveryPartition: 基本システムのディスクイメージのマウントを解除します HFS/CS EnsureRecoveryPartition: Operation fully complete HFS/CS EnsureRecoveryPartition: Operation finished ...
RecoveryHDは無事アップデートされました。
3、セキュリティアップデートのインストール
さて、障害はなくなったので残りをインストールしていきます。
ファイルはすでにダウンロード済みなのでそれらが使われます。
softwareupdate -i -a
$ softwareupdate -i -a Software Update Tool Finding available software Downloaded セキュリティアップデート2020-006 Installing セキュリティアップデート2020-006 Done with セキュリティアップデート2020-006 Done. You have installed one or more updates that requires that you restart your computer. Please restart immediately. To automate the restart process with softwareupdate(8), use --restart.
終わったら再起動。
4、バックライトパッチなどの再インストール
外れたパッチを再インストールします。
また、
必要であればインストールメディア(USB)から起動し、
macOS POST Install > Recovery Partition Patch
のパッチを当てると、RecoveryHD(復旧パーティション)からも起動できます。
必要がなければ特にやらなくても構いません。
必要のあるときに当てれば良いので。
必要なパッチをインストールし、再起動したら作業は完了です。
デスクトップの「Expanded」フォルダも削除してかまいません。
バージョン(ビルドナンバー)を確認する
りんご > このMacについて
を開き、バージョンの数字をクリックするとビルドナンバーが表示されます。
今回のアップデートでバージョンは「10.13.6(17G14042)」に。
まとめ
今回も無事に
「セキュリティアップデート2020-006(High Sierra)」がインストールできました。
ついにこれがラストですかね…
もう少しサポートしてくるかな…
そうだといいな…
というかそろそろディスプレイのCCFLバックライトがやばそうな予感。
冷陰極管のバックライトなんですよね、early 2009って。
同じ年の終わり、late 2009あたりからLED化されたんでしたっけ?
ちょっと調べましたが今更 446 x 2.4mm のCCFLなんて手に入りづらいだろうし、どうしたものか。
led化したいなぁ。
使い続ける云々は置いておくとしてもトライしてみたいという知識欲が・・・🤔
コメント
長い間、大変お疲れ様でした。お世話になりました。やはりHighSierraはこれで最後ですかね。
当方HSはまだL2008MBで運用しておりますが、昨夏2020MBPを導入しCatalinaで運用中、以前もお話した通り約一年前にM2010MPへ移行した後すぐにM2012MP相当のX5675*2にCPU換装、昨年末にSapphire Nitoro+ RX580に換装、この年末年始でOpenCoreを導入してCatalinaへ移行しました。
E2008MPは現状で絶賛放置中ですが、義兄より別のRX580を入手してますのでCatalina Patcher、もしくはOpenCoreが導入出来ればM2010MPと同じ運用を計画しております(E2008MPでのOpenCore導入は厳しいかもしれません…)。
L2008MBについては少し悩んでいます。以前El Capitanがサポートから外れた際にiCloudから部分的に切られてしまい、いくつかのアプリの同期が取れなくなった事がありました。現状でHSはまだそれ等と同じ状況にはなっていないようなので安心なのですが、いずれ切られるかもしれないと戦々恐々としております。とは言え迂闊にMojaveやCatalinaにアップデートして良いものだろうか…と。Metal必須のOSでは何かと描写がどうしようもないとの話もチラホラ聞きます。まだ使えるマシン、今後どう活かしてどう引退させていくか…悩み所です。
今後も有益な情報の発信、期待しております。
いえいえこちらこそ皆さんに色々助けてもらいました。ありがとうございました。
High Sierraはサポート終了したみたいですし・・・使い続けるのは難しいかもしれませんね。
先日Homebrewをアップグレードしようとして「もうサポートしないからだめ!」って言われました。(^^;
現在はEl Capitanだった領域にMojaveを入れて環境を再構築していますが、Security Updateがうまく入らないなど難航しています。(激重に!APFSで運用すればおそらく問題ないのかな)
画面の明るさが調整できなくなるなど、すんなりアップグレードできる、という印象はないですね。
まったく使えないわけでもないとは思いますが。試行錯誤が続きそうです。