前回、
液晶用バックライトとして使われていた冷陰極管(CCFL)をiMacから取り外し、LEDのものへと交換しました。
ただし購入したLEDインバーターにコネクタが一つしかなかったため、
1本しかバックライト用LEDを挿せていません。
つまり上下2本あるうちの1本は点灯していない状態。
今回はその辺をなんとかしてみたいと思います。
そうだ、LEDは直列に繋げてしまおう
冒頭に説明した通り、現在はディスプレイ上部に設置したLEDしか光らせていません。
それでも問題なく画面を見ることはできるのですが、
せっかくなので直しておきたい。
しかし困ったことにコネクタは一つ分しかありません。
そしてコネクタを増設する電子回路の知識もありません。
条件に合うインバーターも探してみましたが・・・これというものに出会えず。
ということは、
これはもう単純にLEDを延長する形で繋げてしまった方がよいのではないかと。
60cmあるスティック型LED基板の1/3、およそ15cmを画面の幅に合わせて切断しているので、
現在は1本あたり45cm長。
それを直列に繋げば長さ的には90cm、つまり元の1.5倍の長さ(LEDチップの量)になります。
・・・許容範囲じゃない?わからんけど。
まぁ実際に繋げて光らせてみて、
ダメそうならまた別の手を考えますが多分だいじょうぶ。
スティック型LED基板の構造
ではどうやって接続するのか。
その上に乗っているLEDチップの端子、長さはともかく幅なんてそれこそ0.2mmくらいしかありません。
ここに半田ゴテのコテ先をつけるなんて無理。怖くてできない。
ならばどうするか。構造を想像しつつ観察してみます。
後ろに点々と穴があり、チップの位置と・・・一致、うん、そういうことね。
スティック基板の底部に銅版が埋め込んであり、そこへ接続していると推測。
ここなら半田付けできそう。
あとは元から付いていたリード線とコネクターを再利用し、
もう1本のLEDに繋いであげればいけるはず。
iMacを分解してLED基板にコネクタを接続する
またバラすの面倒臭い・・・とか言ってられない。(言っちゃうけど)
片方でいいのでディスプレイ上部に入れたものを取り出しました。
早速600番の紙やすりでスリスリし、半田付けできるよう銅板を露出、
半田付けしたあとに熱収縮チューブで保護しました。(微妙だけど)
LEDを元に戻し、リード線にもともと付いていたコネクタを装着。再利用。
あとは組み戻して動作チェック。
以前は上側だけ点いていたので下辺はわずかに暗くなっていたのですが、それが解消されました。
まとめ
延長した下側のLED基板も問題なく点灯してくれました。
よかったよかった。
これで一応バックライト切れの問題は全面的に解決。
細かいことを言えば・・・
LEDインバーターの調光電圧については扱いが逆だったようで、
電圧を上げると暗くなり、下げると明るくなるようになりました。
つまり環境設定から明るくしようとすると暗くなり、
暗い方へスライダーを動かすと明るくなります。(笑
まぁそれでも全然問題ありませんけどね。
ということで作業はこれにて完了。
CCFLの液晶ディスプレイなんてそうそう目にする機会もなくなっている中、
この記事が今さら誰かのお役に立てるかどうか甚だ疑問ではありますが、
何かのヒントにでもなったら嬉しいです。
それでは。
追記:微妙なチラツキ
よ〜く見ているとたまに微妙な加減でチラツキが出ることに気がつきました。
もう一方のインバーターに比べるとかなり軽微なものですが、チラツキがあることには変わりません。それぞれの性能にもよるのでしょう。
インバーターの前に安定した電圧にするレギュレータを入れた方が万全かもしれません。
ものすごく気になるわけではないので今の所これ以上なにかするつもりはありませんが、念のため追記します。
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