バイクのチェーンルブをちょっと変えてみました。
思うところがあってチェーンルブから「チェーンソーオイル」に。
使用感やレビューというか、気づいたことを簡単にまとめてみます。
今日はそんなチェーンルブについてのお話。
チェーンルブにも色々あるけれど
最初はLavenのホワイトチェーンルブを使っていました。
モノは良いのですが、ただ掃除する際にえ〜らい時間がかかる。
チェーンクリーナーも湯水のごとく消費
そこでここ数年は KURE(呉工業) スーパーチェーンルブ (180ml) を使ってきました。
こちらは透明なタイプなので見た目は良いのですが、量も少なく結構早くなくなっちゃう。
で、たまたまググって見つけた「チェーンソーオイル」をチェーンに注油して使っている方々。
チェーンも綺麗に保てるし値段もお手頃!
と言うので一度試してみようかと。
まぁ余ったエンジンオイルを塗る人もいるようですし、
サービスマニュアルにも「#80-90ギヤオイルを塗布」って書いてある。
要はチェーンが錆びないよう注油できれば基本的には何でも良いのでしょう。
間違ってた!?チェーン注油について
漠然とチェーンには注油するもの、という常識がありましたが、
衝撃的な話をyoutubeで聞いてしまいました。
なんと「シールチェーンに注油は必要ない」というのです。
びっくり。
シールチェーンにはピンとプシュの間に潤滑用グリスが封入されており、それをOリング(シールリング)が「シール(封)」しています。
(「チェーンの基礎知識」DID webサイトより引用)
つまり、
そもそもチェーンに封入されているオイルが漏れてこない構造なら、外から入ることもまたないので
一切注油はしなくて良い、という主張です。
また錆を抑えるためにはメッキの厚い製品を使えば良いとも。
ん〜ある程度筋は通っているなぁという印象。(賛否両論あるようですが)
ただローラーとプレート部、チェーンとスプロケとの接触面など金属同士が擦れるところがある以上、最低限注油した方が良いのではないかとは思います。錆防止の観点からも。
チェーン注油に大事なこと
簡単にまとめると
- 封入されているグリスに外から影響が及ぶことはない
- プレートなどの錆防止(シール(Oリング)の保護)は必要
- 金属同士の摩擦軽減(チェーンとスプロケット)も考慮
というあたりかな。
つまり結論としては、
油分切れが起きない程度の最低限の油膜が張れていれば良い、ということになります。
ならば安いチェーンソーオイルを使っても十分なのでは?とそう思ったのです。
ホームセンターに行ったら300円ちょいで売ってました。
AZ(エーゼット) ハイグレード チェーンソーオイル 110cSt 200ml
油飛びを抑制させる添加剤を有効に配合しました。チェーン部の回転によるオイルの飛散を抑制し、優れた潤滑性を発揮します。チェーンやバーの摩耗を防ぎ、切断をスムーズにします。夏期・冬期の温度差にも強いオールシーズンタイプです。粘度 ISO VG110
(株式会社エーゼット Official Shop 商品説明より)
AZ ハイグレードチェーンソーオイルに変えてみた結果
さてようやく本題。
替えて間もない現時点での感想から。
飛び散りしゅごい(汗
3kmほど先のホームセンターに行った時のスイングアームの様子。
ドリブンスプロケットのあたりです
誰ですか、粘度もそこそこなので飛び散りも少ないとか言ってたの。(^^メ;
増粘剤配合ということでかなり糸引くような感じですが、
駆動していれば熱も持つでしょうし、より柔らかくサラサラになって飛び散ってしまうのでしょう。
かなりしっかりと、ものすごく念入りに拭き取らないと大変な感じがします。
ちょっと話は逸れますがこの写真は少し前、
ドライブスプロケットを清掃する前の時の写真なのですが・・・
酷いでしょ?カバーを開けてみてびっくり、油と砂塵の汚れでヘドロの沼状態。(反省
そこから綺麗にしてチェーンも清掃したのですが、ローラーの中までは完全に綺麗にできなかったようです。
でもそのおかげでオイルが黒くなり、結果的に飛び散りが容易く確認できました。
これが綺麗で透明なオイルだったら飛び散ってても分かりづらかったかもしれない。
思わず「飛び散りもなく良い感じ!」とか言っちゃうかもしれない・・・(汗
でも確実に飛び散ってると思う、この様子を見るとね。
チェーンカバーの固定ボルトあたりにも飛び散ったオイルが・・・
まとめ
ちょっとネガティブなことを書いてしまいましたが、
そうは言ってもしっかりと拭き取ればそこそこ使えるような気はしています。(そう信じたい
安いので気軽に塗布できますし、
何より折角買ったのでしばらくはこのチェーンソーオイルで様子を見ていきます。
ということでまとめ。
注油はチェーン全体に薄く油膜がはれるよう工夫することが肝要。
つまり塗布するのは専用のチェーンルブでなくとも良いが、
飛び散りを防ぐためにも念入りに拭き取るべし!
そしてそれは結構大変かもしれない!というか大変!
(ん〜当たり前のことしか言ってない)
やっぱり専用チェーンルブってちゃんと考えられて作られてるんだなぁ・・・
てことで以上!
追記@5ヶ月後「すごく良い」
その後、数百キロ毎にチェーンの清掃・注油を行ってきました。
とは言ってもさほど走ってないので数回ですが。
そこで改めて気が付いた事を補足として追記。
なんかチェーンがめっちゃ綺麗!
とりあえず毎回思うのがチェーンの綺麗さ。
手のひらを返したように上記レビューと真逆の印象を語りますけど、
ものすごく良いです。これ
チェーンクリーナーも無駄に吹くことなくすぐ綺麗になります。
その後ルブを塗布しながらローラーを回し、動きがかたくなっていたら念入りに塗布しつつクリクリと動かし・・・
なんてことをホワイトチェーンルブの頃からやっていますが、このオイルに換えてからもうスムーズに動く動く。
プレートの固着がないのは勿論のこと、回りづらいローラーすら一コマもない。
たしかに専用ルブではないので飛び散りはありますが、硬くこびり付くタイプじゃないのでさっと吹けばサッと落ちます。
塗布した後に長持ちするタイプではないのでそれなりにメンテの頻度はあがりますが、
チェーンを綺麗に保ちたいならアリだと思います。
追記@7ヶ月後「注意も必要」
その後動きづらいコマがあることを発見。
チェーン洗浄する際にOリングを脱脂しすぎちゃうとチェーンソーオイルでは十分にオイル浸透・潤滑できなくなってしまうかも。
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