ラバープロテクタントをバイクのホース類に(時間経ってからじゃもう遅い?)

バイク(2輪もろもろ)
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KURE(呉工業)のラバープロテクタントをバイクのホース類に吹いてみました。

こういうのって早い段階で吹いておかないと意味はない?

さすがにゴムが裂けたり硬化してからじゃ遅いだろうけど・・・

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ホースなどのゴム類は必ず劣化します

ホースなどのゴム類は必ず劣化します

ホースなどのゴム類は必ず劣化します!

大事なことなので2回言いました。

えぇわかっているのです。わかっていたのです。

うちのVTR250はキャブ車でもう16歳。(2021年現在)
人間で言えば良い年頃ですがバイクではそうもいかない。

以前はよくタンクを取り外したりしていましたけどここ数年は・・・
なのでゴム類の硬化が怖かったんです(汗

なんかたまにガソリン臭がふわっと香るし。

燃料ホースが経年劣化して漏れてるのかなぁとか。
でもいくら探っても漏れてる様子はないんだけどなぁとか。

何れにせよ確認はせねばなるまいと。

確認のため一旦タンクを外してみることにしました。
(ちなみに原因は別でした。燃料キャップのパッキン劣化。後日記事にします)

燃料タンクを外して各種ホースにラバープロテクタントを吹く

燃料タンクを固定しているボルトを外し、ホース類を外すわけですが、
コック側は手が入りにくいのでキャブレター側で外しました。

コックをOFFにして
ウエスでホース内のガソリンを受けながら外します。

燃料ホースと負圧チューブをキャブ側から
ホース類を外す

燃料ブリーザチューブも外しておきます。

あとは燃料ホースを引っ張り出しつつ慎重にタンクを取り外す

取り外し完了
タンクを取り外す

念のため車体側のホース差込口などはマスキングテープで塞いでおきます。
(※作業が日をまたいだのでホースの方も塞いであります)

燃料ホースはひび割れ・・・てはいなかった。
でも変形はしてるしやっぱりちょっと硬い。
燃料ホース

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新品交換がベストだけど、
今回はラバープロテクタントを吹いてどうなるかみてみることに。
ラバープロテクタント

KURE(呉工業) ラバープロテクタント

ゴム製パーツの硬化やひび割れを防ぐスプレータイプの保護剤です。ゴム製パーツの奥まで浸透して弾力を保ち、表面にコート層を作って劣化を防ぎます。
クルマには数多くのゴム製パーツが使われています。気をつけたいのは、熱の影響で劣化する可能性が高いエンジンルーム内。劣化が進んだラジエターホースに小さなヒビが入り、クルマに衝撃が加わったときにそれが拡大して水漏れを起こしたケースもあります。そんなトラブルを未然に防ぐのが「ラバープロテクタント」。ゴム製パーツには欠かせない1本です。
(「ラバープロテクタント」製品情報より)

たっぷり吹きかけておいた
燃料ホース

その他ラジエーターホースや見えるところにあるホース類すべてに
その他ラジエーターホース
その他ラジエーターホース

これで柔らかくなるわけではないだろうけど、
劣化して裂けたりするのを少しでも遅らせられるだろうか。。。

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ゴム製品が劣化するメカニズム・老化現象

ゴムの老化現象とは。

ゴムの劣化では特に酸素の存在に起因した酸化反応の進行を考える必要があります。すなわち,ゴムを含めた高分子が空気中の酸素存在下で熱や光のエネルギーを受けると,ラジカルが生成し,それがきっかけとなって連鎖的な酸化反応(自動酸化)起こり,高分子の物性低下の原因となる主鎖切断あるいは架橋が生じることになります。
(中略)
最終的な停止反応としては,ゴムの主鎖問が結合する架橋反応と主鎖の切断反応に分けられ,ゴムのマクロな特性として前者は硬化現象,また後者は軟化現象にそれぞれ対応します。
(『ゴムの劣化を理解して防止する』入門講座 やさしいゴムの科学より)

簡単にいうと、
熱、光(紫外線)などのエネルギーを受けることによってゴムを形成している分子鎖が過多に結合(または切れたり)し、結果その形質が変化してしまう、ということらしい。

「架橋」自体はゴムに弾性を持たせるもので、ゴムをゴムたらしめる重要な反応なのだが、
これが外側からのエネルギーによってさらに進んでしまうと厄介なことになるわけだ。

バイクの場合で言えば、各種ホースやインシュレーター、キャブのダイヤフラムなどに使われているゴム類が硬くなって裂けたり割れたりということになってしまう。(ほんとやめて)

すでに硬化したゴム類を復活させられる?

ん〜どうなんでしょうか。
結論から言うと・・・難しい気もします。

(あくまで素人考えなのですが)
前項の話から考えるに、硬化したゴム類はその形成された架橋を適度に切断してやる必要があります。

が、無理やり切断したところで脆くなってボロボロになるのが目に見えるわけで、
そう都合よく弾性を保持したまま新品のように戻るとは考えにくい。

また、軟化した場合には切断されてしまった分子鎖をつなぎ合わせるような化学的な処置がなされないといけない。

でもそれってきっとかなり複雑で、ケミカル一つ吹いておけば直るようなものじゃないんじゃないかと。

ウインターグリーンオイル(サリチル酸メチル)で柔らかくなる?

ところで、
Youtubeで検索してみたらアメリカなんかでは「ウインターグリーンオイル(Wintergreen Oil)」というものをアルコールで浸透させて柔らかくする方法が紹介されてます。

その主成分は「サリチル酸メチル(Methyl Salicylate)」というものらしい。

ググるとサロンパスとか出てきますね。
鎮痛、消炎作用があるようです。

いくつも検証動画はありますが・・・興味深い。

ただ仮に柔らかく、一時的に弾性を取り戻したとしてもそれがいつまで続くのかが問題。
ある検証動画では2週間ほど経った時点でも柔らかさを維持していましたが、月・年単位でどこまでいけるやら。

そしてちょっとググった感じでは結構なお値段するんですよね「ウインターグリーンオイル」って・・・

その主成分である「サリチル酸メチル(MethylSalicylate)」は
製造元:富士フイルム和光純薬(株)で希望納入価格 4,100円なんて情報もあるけど、一般で購入可能かは不明。

加えて高濃度のイソプロピルアルコールキシレンなんかも必要。
ゴムをこじ開けて内部にサリチル酸メチルを入れ込むために使うようです。

また、
アルコール:ウインターグリーンオイルの割合を、3:1、5:1と変えただけでも結構反応が違った模様。
つまりそれなりの量を準備する必要があり、大きい部品なんかは余計にお金かかるよ!ということでした。

なんだかんだで代替品含め部品が手に入るならそちらの方が安上がりになるような気もします。

ちなみにブレーキフルードに浸けると言う方法もあるようで試していましたが、
数日浸けた直後には柔らかくなるものの、しばらくすると表面に液体が浮いてきたので使える方法ではないと思われます。

気になる方は「How to soften rubber」などで検索してみてください。

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まとめ

最近ね、冷却水(クーラント)の交換をしようと考えていたのです。
なんかあんまり冷えないなぁ〜とか思ってて。

水温は一定以上に上がらないものの、
冷めるのには時間がかかっているような感じ。

でもタンクを外すとホース類の劣化が心配で・・・
下手に折り曲げて裂けでもしたら・・・

でもそうやって目を背け続けても仕方ないので確認のためタンクを外しました。
その際にラバープロテクタントをゴムホース類にかけてみた、というお話でした。

可逆的な効能はなくともまだ裂けていないホースの寿命を少しでも伸ばせることを期待して・・・
あは(^^;

硬化が始まっているゴム類にかけてもあまり効果はないんじゃないかとは思います。
老化現象は必ず起こるのでその老化(劣化)をいかに遅らせるか、でしかないかと。
なので早めに吹いておきましょう。それが一番。

この後クーラントを交換するのですが、長くなるので記事を分けます。

とりあえず今回は以上。

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