iPhoneの地図アプリにマーカー(目印)のリストを読み込みたい。
しかもオフラインで使える地図アプリならモバイル通信も使わないのでギガ節約!
ということで、本稿ではその手順について説明していきます。
千葉県北西部(印西市、白井市)には「印西大師」というご当地大師講があり、
その各札所を示した地図をGoogleマイマップで作ったのでそれを読み込んでみます。
kml (Keyhole Markup Language) とは?
そもそもkmlとは?
KML (Keyhole Markup Language) は、地理データと関連コンテンツを格納するためのXMLベースのファイル形式で、OGC (Open Geospatial Consortium) の公式標準です。
ちなみにKeyholeは現在のGoogle Earthの旧名称。その開発元はGoogle社に合併されました。
主な目的として利用されるのは「目印」。
Google Earthなどで最もよく使われるアイテムの1つです。
Organic Mapsを使ってみる
「Organic Maps」というオフラインで使えるマップアプリに読み込んでみます。
これは「OpenStreetMap(OSM)」というオープンデータの地図を利用するアプリです。
Appleの「マップ」アプリにせよ「GoogleMap」にせよ、出先で使用するにはモバイル通信でのダウンロードが必須です。
・・・オフラインで気軽に使いたいと思いません?
以前は「UnwiredMaps」というグーグルマップの地図データを事前にダウンロード&オフラインで見れるアプリを利用していたのですが今はiOS、使えないのです。。。(※Androidでグーグルマップの表示が見やすい人には選択肢の一つです)
有名な「MAPS.ME」も同じ「OpenStreet Map」を使用しています。
違いとしては「Organic Maps」の方は利用統計データを一切サーバーに送信しない、プライバシー重視のマップアプリだと宣伝されています。
App Store などからインストールしてみましょう。
kmlファイルをダウンロードする
左上「印西大師」と表示されている右側、縦三点リーダー(⋮)をクリックし、
「kmlをダウンロード」をクリックします。
「kmzではなくkmlにエクスポート」を選んでOKを押せば、
印西大師の目印データがダウンロードされます。
kmzは圧縮されたkmlファイルです。どちらでもあまり変わらないかと思います。
また「KML ネットワーク リンクでデータを最新の状態に保つ(オンラインで利用できる場合のみ)」を選んでも良いのですが、多分更新し続けることはないのでさほど意味はないかと。
iPhoneへkmlファイルを転送
AirDropが使えればそれでもよし、iCloud経由で移してもよし、ファイルが受け渡しできればなんでもokです。
Lightning-USBケーブルでiPhoneをMacに接続。
iTunesからkmlファイルを転送します。
送る先は適当。
立ち上げたらデバイスを選択、「ファイル共有」から「keynote」にでも放り込んでみましょうか。
「追加…」から選択ウインドウを開いてもよし、ドラッグ&ドロップでもOK
先ほどダウンロードした「印西大師.kml」を追加しましょう。
ちなみに共有先として「Organic Maps」のアイコンが表示されていますが、直接入れても認識しなかったのでkeynote経由にしています。
kmlファイルを「Organic Maps」に読み込む
さて「Organic Maps」に目印(地理)データを読み込んでみます。
iPhoneでの操作に移ります。
「ファイル」アプリを開いて「Keynote」を開きます。そこに転送したファイルがあるはずです。
そのアイコンを長押しから「共有」を選ぶと、アプリ一覧に「Organic Maps」があるはずなのでそれを選択。
「ブックマークの読み込み中」というウインドウが出て「OK」押したら読み込み完了です。
既に地図上で目印が表示されていると思いますが、もし表示されていなかったらブックマークアイコンから該当するものを有効化しましょう。
これで作業は完了です。
ついでにApple純正の「マップ」アプリにも読み込めないかと試行錯誤してみましたが、
どうやらその手段は用意されていないようです。見つけられませんでした。(2022/05/28現在)
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