キッチンシンクを作り直しました。
うちは築40数年の一軒家。
さすがにあちこちガタがきています。
キッチンもその例に漏れずかなりのダメージ。その下の床も含めて。
で、(D)どうなっても(I)いいから(Y)やってみようのDIYで少しずつ直しています。
そう言えばシンク横の収納までしか書いてなかったなぁと思ったので記事化。
古くなったキッチンを床からリフォーム!のこれまで
流石にね、40年以上も経つと床板に使われていた接着剤なんかもダメになってくるのです。
さらに排水管からの水漏れで大変なことになっていました。
床の修繕が終わったら次はキッチンなのですが、いきなり大物は怖いのでシンク横の収納から先にやることにしました。
下から覗いた感じでは同じような作りだし、そちらを先に作ることで色々とノウハウを蓄積できるかと。その辺は以下のリンクからどうぞ。
- 【DIY家具】フラッシュパネル(フラッシュ板)の製作編 キッチンシンクを造り直す
- 【DIY】キッチン収納(サイドキャビネット)を作る前編 キッチンシンク製作
- 【DIY】引き出しとスライドレールの設置 キッチン収納を作る中編
- 【DIY】ステンレス天板とドア蝶番は再利用 キッチン収納を作る後編
ということでいよいよ本番、キッチンシンクの製作に移ります!
キッチンシンクをDIYで作り直す
天板はステンレス製で、水垢などの汚れはありますが構造上使いまわせるので再利用します。
その下については・・・本当はもっとお洒落に格好良くリデザインしたかったけどセンスと主に技術の面から断念。(^^;
リビルド(再構築)する形で造作することにしました。
日常的に使っている場所なのでいきなりバラすのもちときつい。
一応前回作り上げた収納などのデータからSketchUp上で設計・検討し、諸々準備して一気に作り上げることにしました。
SketchUpで設計図を
SketchUpで3Dモデルを作りつつ、角部寸法などを決めていきます。
ただ実際には一度で決まりません。
試行錯誤しながら随時変更を加えています。その際の修正ミスには注意(苦笑)
細かいことは割愛しますが、
用いる木材は基本的に15mm厚のラワンランバー合板と薄ベニヤです。
合板はそのまま切り貼りするのではなく、25、30、35、40mmの幅で切り出し、フラッシュの芯材などにしています。
また杉の胴縁材を底板桟に使用するなど、かかる力加減によって多少の異同はあります。
側板など部材を作る
シンク横の収納と同じように、こちらもフラッシュ構造の板(フラッシュ板/フラッシュボード/中空板)で側板や扉などの部材を構築していきます。
内側に貼る面(側板、背板)は徳用で安く売っていた白のプリント合板(2.5mm)を、外側には2.5mmの薄ベニヤ、床板や引き出しの底板などには4mm厚のベニヤを使いました。
基本的にはシンク横収納と同じなので詳しくはそちらを参照していただくとして、
一応流れだけ写真と共に紹介していきます。
合板から切り出し
サブロクサイズ(1820×910)の合板から縦引きしていきます。
木取り図は別途作成
なるべく効率よく切り出せるようにしています。
フラッシュ板の製作
底板を製作
こちらは重い鍋などが乗る予定なのでファルカタ芯の弱々合板では強度に不安が。
実際30mm幅で切り出したものが倒れた拍子にポキっと折れました。あっさりと。
よく見ると芯材にも隙間があったりして使う方向によってはかなり貧弱な様子。
それよりはマシだろうと杉板を買ってきました。
骨組みを組んだら4mmのベニヤを底板としてボンドで貼ります
排水管がある場所はメンテナンスできるよう接着せずに置くだけに
前側の木口に木口テープを貼ったら自作テープカッターで余剰分をカット
組み立て
さて、組み上げていきます
基本はボンドとビス留め、一部ほぞ。
側板と底板の接合完了
前側上部に渡す補強もサイドからビス留め、これで形が保てます
さて次は引き出しを支えるための桟なのですが、
当初は合板で組もうと思っていたもののこれで支えきれるのか?という疑問が生じ、杉板の余りを使うことにしました
また、なんとなく「やってみたい」という気持ちもあってほぞを掘ってみたり
切り出しておいた他の部分と組み合わせて仮組み。レールも設置。
以前は底面中央に渡してあった摺り桟の上を滑らせて引き出す形でした。底板が微妙に削れているのはそのため。
ただ箱自体の形は保てているので材料節約のためにレールをつけて再利用。
背板を固定する前に土台から。
荷重を支えられるよう補強の板(台輪部分)を固定。
ひっくり返して後ろから。
背板の厚み2.5mmの溝を側板後ろにも掘ってあります。
ボンドを塗って
前上部には化粧板の土台、背板上部には天板の支えになる板を固定。
化粧板をボンドと隠し釘で固定。浮いてるところがあったので添え木とクランプで接着。
あとはステンレスシンクと扉の取り付けを残すのみ。
問題発生!設計ミスで扉のヒンジが付きません!
ここで問題が発覚。
扉のヒンジはステンレス製であったため、多少の腐食やガタつきはあるものの使えないわけではなさそう。
なのでワイヤーブラシを使って掃除した後に再利用するつもりでした。
ここ・・・後で修正しようと思ってすっかり忘れてました。
なのにそのまま切り出して組み立てまで来てしまいました(ため息
横に渡してある部材を一度を外し、数センチ下に付け直すことも考えましたが色々と面倒。
ようやくキッチンシンクのリビルドに成功しました。
長かった・・・けどまだ終わりじゃない。
排水管を通す床板の穴あけが残ってる。
その他細かい部分も。
排水ホース用の穴あけと排水プレート製作
まずは取り外し可能な底板にホースを通す穴を開けました。
ホースの外径は約34mm。
底板を当てながら位置決め。奥、横の幅を写し取ってその中央に自在錐で穴あけ。幅はちょっと余裕を持たせて45mmくらい。
お次は排水プレート。
今開けた穴の上に被せるぴったり目な幅のフタ。隙間を埋めて物の落下防止。
ところがこの排水プレート、買いに行ったら思いのほか高かった。(とは言え¥521(税込)ですけど)
・・・100円ショップのプラ板で良くない?て思った。
で、ダイソーで購入。PP(ポリプロピレン)のプラ板。110円。安い。
あまり厚くても邪魔なので1.4mm厚。
これまた昔ダイソーで買ったコンパスカッターで切り抜き。外径150mmくらい。
実際は切り抜くまでにはいたらなかったので毛引きのようにマーキングする感じ?であとは普通にカッターで。
扉にキャッチと取っ手をつける
扉のキャッチも、元々付いていた物に比べ少し大きいものしか売り場になかった。
それだと取り付けたい場所に収まらないんですよね。
・・・100円ショップのマグネットテープで良くない?て思った。
3cmほどに切って貼り付け。大丈夫そう。引き付け力はあまり強くないけど。見た目も良くないけど。まぁ問題があれば後で剥がして付け替える。
そして最後に取っ手。
上横10mmくらいの幅をとってつけたかったのでベニヤの端材でスペーサーを作成。
マスキングテープで固定しつつネジ止め。
まとめ
ついに完成しました。
紆余曲折ありながらリビルドだけど、オシャレな造作キッチンではないけれど、おされぴーぽーの仲間入りにはほど遠いけれど一応完成はしました。
でもいきなりオリジナルデザインを起こして意気込むよりは、素人なりに技術習得も兼ねてのリビルドを選んでよかったと思います。
ほんと色々と勉強になりました。
ということでキッチンシンクの造作はここまで。
お読みいただきありがとうございました。
コメント